恐喝する。

クラフト展の出品作、本日夕方、発送しました。木工で痩せたのははじめてです。疲れました。

Dsc_00350003_2 ところで、今回はマイナーな木工のなかでも、さらにマニアックな機械メーカーの話です。

桑原といいます。技術力が突出していまして、正確で使いやすい機械です。(値段も突出しています)

他社の営業マンが「ウチのは桑原タイプですから」なんて胸を張って言うくらいですから。

ここの鋳物は数年間、屋外に放置して、狂いを出し切って、加工されます。デルタ等、アメリカ製の機械のガタが10とすれば、国産機は3くらい、桑原は1でしょうか。しかも鋳物の質が良くて、長年使っても磨耗しにくいです。安全対策にも気を使っています。

そんな桑原も、不況のあおりを受けて、数年前に廃業してしまいました。日本のものづくりの原点のような会社がなくなるのは残念なことです。

桑原の製品は中古市場でも引っ張りだこで、私も手押し鉋盤と自動鉋盤を使っています。ちなみに自動の定価は380万だそうです。

先日、出入りの機械屋が来て話し込んでいると「桑原の角鑿盤(四角い穴を開けるドリル盤のようなもの)が出たので、大工のところに持っていく」とポロッと言ったんです。

「ハア~? ウチの桑原あんたが入れたんやろ~。何考えてんの、その大工ととウチとどっちが大事なんじゃい!」とまで言った覚えはありませんが、先方との話は煮詰まってなかったらしく、早速現物を見に行きました。

それが、実に驚くべきマシンでした。しかも8万でいいと。下取りして、5万だって~!!

先ほど、その機械屋から電話があり、「整備したら、すごくいいので、色を付けてくれ」ですと。OK!OK!でもアンタ見る目ないね~。

今度、そのインプレッションを書きます。

しかし、木工関係者以外には、ただの汚い鉄の塊です。私は床の間に飾っておきたいくらいですが。

コメント

  1. 齋田 より:

    床の間に飾っておきたい気持ち、よ~く分かります。

    それにしても桑原の角鑿盤が5万円とは、うらやましいです。
    驚くべきマシンとはどんなんでしょう?
    インプレッションを楽しみにしています。

    それにしても後から色をつけてくれと言ってくるとは、なんとものんきな機械屋さんですね。