2008年11月一覧

安居渓谷の紅葉

昨日は爺臭く、車で1時間ほどの安居渓谷に紅葉を見に行って来た。

Dsc_0006 道は狭く、前を行く10tダンプの両輪が半分はみ出している。感心する。道にも。存外丈夫。

Dsc_0017 まだちょっと早いか。週末あたりが見ごろか。でも、ここの紅葉は大したことないかも。

Dsc_0075 売店の水槽にいた藻屑ガニ、両腕のポンポンから命名されました。高知県ではツガ二と呼びます。

紅葉ポイントで演歌を流すのはやめて欲しい。

ジジババが車でうろちょろするのもやめて欲しい。「オメーら、ちょっとは歩けよ!!」田舎の年寄りは3歩位しか歩きません。

Dsc_0114_2 このショットは大変奇麗なんですが、小さ過ぎたかな。拡大してみてください。

Dsc_0101 このあたりは、古いい神社が多く、2ヶ所に立ち寄ってみました。結構勉強になります。

Dsc_0115 中央の小さな字は「先生初任」と書かれています。学校の先生をされていたんですね。知らなかった。大分読んだけど、また図書館で借りて来るかな。

安居小学校は10年ほど前に廃校になりました。

都会の方は少しは癒されたか。


仏像作り始まる。

じわじわと、準備を進めてきた仏像の製作に入っています。 先に仏壇を納めたお客様の注文ですが、私から持ちかけた話です。(向こう見ずな!)

仏具屋さんの商品は精緻で良く出来ているのですが、完全に作業となっていて、形骸化しています。妙にしらじらしいです。中国の専門の村で作られていると思います。毎日拝んでいれば、それなりに良くなってくるかもしれませんが、下手であっても、生臭くても、私が作った方がいいと思いました。

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いきなり、木に彫ること困難なので、急がば回れで、粘土で原型を作っています。

人体像の製作は簡単なようで難しく、彫刻科で、しかも塑像を専攻していても思うようにはいきません。自分で言うのもなんですが、工業デザインは割と才能があったんですが、塑像は苦手でした。というか、大学の時は遊んでばかりだったし……卒業してから大変後悔しました。

モデルを使わず、写真を頼りに作るのは大変ですね。でも、学生の頃よりは確実に上手くなっているような気がします。卒業してからもずっと造形関係の仕事をしてますし、木工の微妙な寸法に日々悩んでいることも役立っていると思います。

これで飯が食えるんなら、木工より楽しいかもしれないな・・・・・・そりゃ無理じゃろーな。


イマイチの週末。

手前味噌になるが、以前ブログで「ペシャワール会」の若者が殺害された事件についての政府の対応を非難したが、日曜日の朝日新聞にペシャワール会の中村哲代表本人が、私の意見と同じコメントを出していた。気づいた方もおられると思う。私のブログも全部が全部デタラメではないのだ!!

土曜の午後になり、どうしても入野松原の「8の字」で一杯やりたくなり、午後6時に家を出た。最近、飲食をセーブしているせいか、異常に食ってしまった。しかし、翌朝は元気。この方がいいのか?

Dsc_00262 この砂浜の流木、妙に出来過ぎてませんかね。この海岸には、謎のアーティストがいるのか、不思議なことが起こる。

波は良さそうに見えるけど、良かったのは早朝の一瞬だけ。しかも、天気は終日シブッタ。

Dsc_00272 港にきれいな海水を循環させるためのトンネルを掘る作業船が来ていました。

Dsc_00282 港から、サーフポイントを望む。ヒェ~!寒々としていますな。実際、寒かった。ウエットがフルスーツの季節になりました。

私は腰も痛いので早々に退散。

Dsc_00302 帰りに「レストラン三木」で念願のオムレツオムライス¥900を食う。肉も大ぶりで美味しい。ケチャップは自分でかけたんです。

晩は、帰りに、北山鮮魚店で買った、カツオ、ブリ、サメのヌタを持ち寄り、近所のO塾長宅で宴会をした。胃袋は満足の週末でした。


ハイエースの断熱加工

Dsc_000311 来るべき冬のキャンプに備えて、ハイエーススーパーロングの断熱加工を進めています。

天井にスプレーのりでサーモウールを敷き詰めていきます。運転席の上の内張りも簡単に外せますよ。グラスウールは安いけれど、結露するし、どうせ建築と違って手間仕事なので、いい素材を使った方がましです。ちょっとNASAみたい。

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床は3㎝厚の杉板ですから全く寒気は上がって来ません。

側面はサーモウールが、剥がれ落ちる可能性があるので、スプレー式の発砲ウレタンを使いました。この隙間にサーモウールを押し込んでいくと完璧です。

でも、一部配線まで吹き込んでしまったが大丈夫かな?

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右側の荷室の窓は、どうせサーフボードで視界がないので2㎝厚のスチレンボードで潰すことにしました。

写真は車体のRに合わせて、工業ドライヤーで曲げているところ。側面は隙間のないよう、バンドソーで角度を付けてカットしています。ドライヤーで表面を少し熔かすと両面テープが良く効きます。

こうなると、病気というか、いつもの、やり過ぎ病です。木工は、全然いい加減なのにな~。不思議だ。

昨夜、早速、海岸で泊まりましたが、雨の音も大分静かだし、FFヒーターを切ってもすぐには寒くなりません。いい感じです。家に近くなりました。夏場も、随分涼しいそうです。

* ところで、搭載している自転車ですが、広いスーパーロングとはいえ、枕元に自転車があるのはどうもいけません。以後、必要な時だけ載せるようにします。

* 施工後、隣にガソリン車が来ても気づかないほど静かになりました。いいのか、悪いのか?ただ、雨の音は激減はしません。天井に直接当たるわけですから。発砲ウレタンを吹くと凄く効果はあると思いますが、マスキングをしっかりして2液の垂れないタイプを使う必要があるかもしれません。車体をひっくり返せるなら簡単でしょうが。ゴムシートのようなものが効果がありそうです。


高橋正治「鉄の仕事展」

政府の給付金問題、テレビで見てると、あきれ返ってものが言えません。ほんまに、アホ、糞、馬鹿。誇張ではなく、中学校の学級委員でも、もっとまともです。どうしたもんじゃろ。そんなことやってる場合かよ。

Img004 話は変わりますが、京都の友達の高橋正治さんの個展が、来週の木曜日から高知大丸で始まります。是非お出でてください。

高橋さんは同年輩だし、いけるくちで、夜の誘いを断りません。いつも、3次会まではいきます。私も、木工を始める前は鉄をやっていたので、気が合うのでしょうか。鉄は、材料の心配がなく、製作に打ち込めるので、ヤッパ、羨ましいジョ~!!

高橋さんから聞いた話では、九州に旅客機のパイロットがオーナーの喫茶店があって、矢澤金太郎さんの家具に、高橋さんの照明で統一されているらしいです。「スゲー、重い」そうです。ほんで、音楽はベートーベンとか・・・・・・。

一杯やるのが楽しみです。


「古仏との対話」展

Dsc_000123 本日は、香美市立美術館で「古仏との対話」展を見てきた。

18点ほどの、こじんまりとした展示ですが、十分楽しめました。

運慶の弟子の作という大日如来坐像は非常に洗練されていて、よくぞ鎌倉期から高知の小さなお堂に残されていたものだと思う。私がルパン3世なら一番に頂きたい。

地物の仏像もちょっと不細工ではあるが、なかなかに味わい深かったです。図録等なかったのが残念ですが、規模からいえばしょうがないか。日曜までですがもう一遍行ってみたいな。

06666 すぐ隣の八王寺は今日がお祭りみたいでテキヤが準備をしていました。

銀杏も色づき始めました。


塗師刀(ヌシガタナ)

今日は仕事をしましたが、風邪は完全に治ってないです。腰も痛いのじゃ。

本日はマニアックな刃物の話です。

Dsc_0019 中央にあるのが塗師刀です。上の小刀と比べると、大きさがわかります。ドスの先が折れたような刃物ですが片刃です。

これは左利き用にあつらえたものです。他の刃物は、右勝手と左勝手と両方いるのですが、塗師刀は漆塗りに使うヘラを削るためのものですから一本でいいんです。刃渡りが長いのは矢張り、引きながら削るからでしょう。普通の人には意味がわからないと思いますが。

10年近く前に買ったんですが、一度も使っていません。私の場合、さっさとベルトサンダーで削ってしまうから出番がないんです。漆を使う者には必須の道具と思ったんですが、木工家は鉋を使ってもいいし、小刀でも代用できます。もったいないので、出刃包丁の代わりにしようと考えています。

でも、この刃物は一度だけ役立ちました。

以前、私の工房の隣は町有地で、バス会社に待機所として貸していました。問題だったのは住宅地なのにバスがずっとエンジンをかけっぱなしで停車していたことです。運転手はもとより、会社にも注意しましたが一向に改善されません。バス会社なんて民意が低いですね。私としては、泣き寝入りは出来ず名案を考えました。

アホになって、塗師刀で棒をスパスパ削りながら運転席に駆け寄って、

「おんちゃん、エンジン止めや~。」とやさしく言いました。(目はちょっと白目?)

これは効きました。一度で誰一人アイドリングはしなくなりました。ちゃんと”申し送り”出来てるジャン。

*この塗師刀は、漆用品店で注文した三木の刃物です。高かったのにホームセンターで2000円で買った小刀と同じ商標が付いていました。相当のマージンが入ってる訳で馬鹿くさいですね。現在は三条の刃物屋に直接注文しています。安いです。下の刳り小刀は左久作。その刃物屋が”気に入らないから”と安くしてくれました。硬いけど切れますが・・・・・私は刃物にそんなに頓着しません。


シェーカー椅子、ほぼ完成。

Dsc_0016 風邪をひきました。写真のダイニングチェアーが、あと一回の塗装を残して出来上がったので、ホッとしたのかもしれません。しかし、このくらいで情けないです。

実は、ここ2週間ほど腰痛もひどいです。季節の変わり目だからか?高知のサーファーの80%が腰痛を訴えていますので、そうかもしれません。本日は、試しに薪ストーブに点火しています。Tシャツからストーブへ、体感的には秋がないような印象ですね。妙な季節感です。

Dsc_0009 前回までの椅子に比べて、座面がゆったり、背も高くなっています。逆に笠木の曲率は強くなり、包み込まれるような印象です。大型化に伴い、スピンドルが一本増えています。ダイニングチェアーというより万能型の椅子です。

ちょっとずつ変化していますが、シェーカーらしさはなくなりましたね。座面は厚いですが、栗なので意外に軽量です。

本日は、寝て過ごしましたが、次は仏像を彫らなければならないので、趣味と実益を兼ねて、その方面の本を見てました。実は、この一ヶ月はその準備でもありました。年末の大仕事、出来るじゃろうか?