木工一覧

文机と置き床

ショック療法のおかげか今日は「まし」でした。

先日のアリ組の文机の延長でLOWシリーズの制作。

これだけ小さい契りは製作が大変なのでレーザーで切り出します。

と言うか、小さ過ぎて穴を刻む道具もないので角は彫刻刀を使います。もう遠近両用メガネでは墨線が見えないので拡大鏡を使います。よく考えたら穴もレーザーで掘るという手があった。次からはそうしよう。

実際に割れているので表裏から留めます。エンピツの印は裏側の位置。重ならないようにします。

本日大中小と木地が完成しました。


反り板の文机

夕べは普通に酒飲んで寝たが、夜中の3時に酒が切れたのか、麻酔が切れたのか痛くてたまらずとんぷくを使った。

研磨の済んだ鋸目の文机。

この部分は安定させるため1~2mmほどすき取っています。

何てことのない単純な形ですが、角の面取り、鋸目の残し具合とか神経を使います。

角の面取りは漆の場合はオイル仕上げより気持ち多めにします。反射率の違いからです。ちょっと「ダル」なぐらいが丁度良いです。

一回目の拭き漆が終わった後、毛羽立ちを研磨。きちんと水拭きして研磨していても毛羽立つこともあります。

また毛羽立ちを取らないまま漆を塗り重ねることもあります。

本日包帯をした指で2回目の拭き漆をした。

さて、これで終わりにするか or 後4回塗るかは数カ月放置して、漆が透けて来てから検討しよう。


反った板で、

本日もだるい。「木の芽時」というやつでしょうか。仕事もしたけど雑用を済ませた。

座の生活が消えたので座卓は売れないけど、何故かウルトラライト文机とかは人気がある。まとめて作ろうとしています。この反ったケヤキ板は色々脚の形を考えていたがアリ組の板足とするのが一番良かった。反った板のアリ組は初めての試みです。

両テーブルスライド丸鋸・バンドソー・糸のこ盤とか便利な機械を駆使します。

反った板に垂直に切れ込みを入れるのに定盤を延長した。

まあまあの精度で出来ました。微調整して締め込めばピッタリ収まるだろう。鋸目を残して漆で仕上げるので多少難があっても問題ない。

木工は~、30年やってまあまあの仕事が出来るようになります。


テレビ台

今日もしんどかったが仕事はした。

温泉宿からテレビ台も頼まれていた。先方からはA案で依頼を受けていたが、宿はリニューアルしてモダンな和室ととなっている。これではなんか取って付けたようだし、古臭い。B案でさりげなくテレビというのが良いのではないかと提案したら受け入れられた。

本日家財宅急便で発送。

液晶テレビは意外に重かったりするので板厚を20㎜としたが私が載ってもビクともしない。16~18㎜でも問題なかった。やっぱり薄い方がモダンに見えます。


什器

法人様からの仕事では色々面倒な事がある。夕方はPDFの領収書にハンコを押すというのをやっていた。オリジナルの印をillustratorで製作したがPDFのソフトに取り込めなかった。

久々に木工の話。温泉宿のベットサイドテーブル。オイル仕上げのつもりでしたが、コップを置くこともあろうかと防水のガラス塗料で仕上げた。

A案の方がシッカリした感じだが、B案なら足が踏み込めます。これは宿泊客にもとっても使いよいし、掃除の時等、移動するのにも楽です。先方にも相談してB案に決定。本日出荷した。


バンダジの制作 11

寒いのに波乗りのやりすぎで本日もしんどかった。

裏板はケンドンで入っています。中板にネジ止めして完成です。

そして今日は写真撮りしてサイトにUPしていました。

中々カッチョイイです!このような栓の杢板はもうないので早い者勝ちですよ!!と言っても売れないでしょうけど。

ついでに栗丸膳の撮影も。

「アダムスキー型丸膳」と命名した方が良かったかも。


バンダジの制作 9

犬の散歩と制作を繰り返す日々。人生の悲哀を感じます。

金具の制作・取り付けも一発勝負なので中々前に進みません。多少の問題もありましたが合格点。

お客様から「出来上がったらすぐ頂くわ!」とメールが来れば張り切って作るのですが・・・・・。

天板と正面板は杢板です。少し目がチカチカする。

よく考えたら「ナンチャッテ錠前」も作らなければなりません。今週中に終わるかどうか?でも更によく考えたら、時間は一杯あるので急ぐ必要はない。

受けの金具は軸を通す出っ張りが短過ぎることが判明。しかも末広がりのデザインは合わない。

まあ、楽しんでゆっくりやろう。でも、仕事だからそうもいかない。


バンダジの制作 4

どういうあれか知らないけれど役場から商品券が届いた。携帯の料金と一緒で訳が分からない。こんなの配るだけで大変な労力だろうな。お店だって大変だぜ。

バンダジの扉は裏に反り止めを入れます。念のため。

マスキング。全部塗ってもいいけれど、それは大変な手間。

扉と裏板にも。でも、お客さんにとっては汚れ止めにもなるから全部塗った方が良い。マスキングに半日要す。

丁度よく天気は雨。自然に漆が乾きます。

こんな感じで納まります。今回はあえて2度塗りで終了です。栓の場合、2度塗りで仕上げることが多いです。本当はめんどくさいからとも言う。


倉庫にて

なんか寒いので本日より薪ストーブに点火。キーウのお姉さんが「冬も雪も好きなのに、今年は恐怖でしかない。」と言っていた。

先日倉庫に材を取りに行ったが、一生分あるどころか、相当余ると感じた。難儀なのはテーブル用の一枚板とかです。最近は何故かテーブルが売れません。みんな大塚家具で買ったのだろうか?

割って小さくして使えばよいと思われるかもしれませんが、幅60cmと幅90cmでは1.5倍なのですが、仕入れ値は大体2乗に比例して2倍以上になるわけです。実際は90cmでは希少な直径120cmほどの木が必要となるので3倍4倍の価格になります。長さ方向においても同じことが言えます。勿体無いよな。

しかし、外側は柾目で内側は板目と製品に応じて木取りは出来ます。最悪そういうことも考えなくてはなりませんね。何でテーブルの注文がないのか不思議でしょうがない。

*この前、散歩中、丁度立派な積水ハウスの新築物件のガラス戸が開いたので、見るとはなしにガン見したら、驚くほど安物のダイニングセットでした。まあ、そういう事なんでしょう。


錆入れ

朝は寒いけど昼は短パンにTシャツ、扇風機をかけて仕事をした。

左が最初の拭き漆をした後、漆錆(砥の粉を水で練り、同量の漆を加えたもの)を導管に入れた状態。

右は余分な錆を取り除き研ぎ上げた状態。研ぎは最初の拭き漆を殆ど除くことになるし、大変な手間です。

裏は更にめんどくさい。錆が残っていると汚れたように見えるため、完全に研ぎ切る必要があります。

これが嫌で、導管のないヒノキを使おうと思ったのですが、幅広のヒノキは使い切っていた。市場に買い出しに行けば良かったのですが、乾燥材かどうかの判断はつきかねます。持ってみれば大体わかるのですが、後になって反ったら元も子もないし。でもヒノキが良かったな・・・・それはまた後ほど。

その後、拭き漆を一回した状態。後5回ほど重ねます。