木工一覧

お手入れ

夏が最後の悪あがきをしているのでしょうか。今夜は蒸せます。

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先日、座卓を納品したAさん宅ののリビングに、ウレタン塗装のセンターテーブルがあったんで、

ウチの在庫を安くしておくから、替えた方がいいんじゃない?」

と言ったら、現物を確認して、あっさり商談成立。何でも口に出してみないといけませんね~。

「ちょっとシミがあるけど、取れませんか?」(面倒くせえな~)

でも、お客様は神様です。早速、アリ組に目違いが発生しているのを鉋ではらい、軽くペーパーをかけ塗り直しました。

ゲッ、すげー見違えた!黒田辰秋は「漆の極意は、忘れるほどほっとけ」と言ったけど、オイル塗装も時間をおいて、重ね塗りすると存在感を増します。

以前、クスノキのベンチを3年後に塗り替えた時も凄かったな。透明感が出てきます。

ムクの家具はいいもんですね。

*板の厚みが30ミリ近くになると、余程乾燥していても、5年も置くとアリ組に目違いが0,1~2ミリ程出ますね。いや、出ない材もあるな。たまにはお客さんの所へ、メインテナンスに出掛けるといいんでしょう。多分注文ももらえるし。


クォーツ柱時計

急に涼しくなったからか、屋外のプールで泳いだからか、夏の疲れか、おなかが痛くなったりして、連休中は家にいました。絶好のキャンプ日和だったのに残念です。健康が一番ですね。

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先日、作っていた箱の正体は柱時計でした。文字盤は古い時計を利用して、ムーブメントをクォーツに換えています。

薄くて、小振りな所がオシャレです。

結婚式の記念品としてオーダーを受けたものです。久々に作ってみると大変手間がかかり、参りました。前回作った時は、趣味で楽しみながら作ったのだと思います。

もう、この商品は廃番にします。もちろん、「金に糸目はつけない」というお客様は別です。でも、このご時世、そんな人はいないと思います。


ノーマルに戻す

パンツ一丁でヘソ出して寝ていたんですが、昨夜は完全装備で、布団も出してきました。

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途中、急ぎの仕事が入ったりして中断していたダイニングチェアーの一回目の塗りが終わりました。やれやれ。

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最近は、このように段差を付けていた笠木の取り付けですが、

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オリジナルに戻しました。ちょっと手間がかかるけどソリッドな感じで、まとまりがあります。

また、身長の高い人にも対応出来るよう、背もたれを2㎝高くしていたんですが、それもスタイル重視で止めました。

本来、日本の住宅事情を考慮して、極力低くした椅子なのです。日本の天井高、部屋の広さ、身長を考えると背もたれの高い椅子は似合いません。うっとうしいよな。

よっしゃ~、面倒な椅子も終わったし、制作の秋、バリバリ仕事するぞー!・・・・・・・・・・・と言っても、そう注文もないんですけど。


ナメクジ台風

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「台風一過、秋の空」とはいきません。なんとまあ、まだ瀬戸内海でウジウジしているようです。ナメクジ台風やな。

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椅子の製作は、間をおかずにやらないと、勘所を忘れて大変です。椅子ばっかり作っていると楽勝だと思います。

それから、夏に椅子を作るのはもう止めます。細かい仕事はこう暑いと無理です。かと言って、夏に適した木工の仕事はないです。小説家なら、ノートパソコン1台持って涼しい所で仕事が出来るのにな。

6月から9月一杯は、遊んで暮らすのが一番いいのですが。

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座板と後脚の勘合はバッチリです。こういう風に上手くいくことは、当工房では滅多にありません。

それでも、強度に関係する部分は、毛ほどの誤差も許されません。たまに作って精度を出すのは本当にしんどいです。


器ゾロゾロ

今日も暑くて、やる気ありません。

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器の拭き漆終わりました。きつく拭き上げたので、どうも艶が上がらず、もう2回ぐらい必要かな?ゆるくすると下品になるしな。

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栓の杢の所は固くて無理かと思いましたが、案外簡単に挽けました。固さはそんなに問題にならないようです。

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意外だったのは、シオジの目込みの柾板。なんか和洋折衷でいい感じです。なんでもやってみるものですね。

まあ、これは趣味の領域です。こんなんで飯が食えるほど木工は甘くないんですよ。100円ショップで売ってるし。

でも、練習になるし、次のステップに進むきっかけにもなります。


ライトスタッフ

長いことブログをやっていると、同じことを取り上げることがありそうで怖い。

ボケジジイみたいに。

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この椅子は、ナチュラル・ベンディング・チェアーの普及版で1年前に作ったものです。とっくにUPしたと思っていたのですが、調べてみると、まだでした。事情があったからな。

ライトスタッフ(light sutaff) と名付けました。映画はThe right sutaffです。一応、専門家にチェックしてもらいましたが、英語的には問題ないそうです。

座面と背もたれは、楠の塊からバンドソーで削り出しましたが、量産は曲げ木を使います。

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重量は2400グラムと軽量です。座面が木の椅子としては最軽量の部類ではないでしょうか。

割に丈夫で、座り心地もまずまず。

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この座面と背もたれの接合スタイルで、カウンターチェアーから寝椅子まで応用出来ます。


松のテーブル

このところ、湿度は70%オーバーで、まるで漆風呂のような状態でしたが、本日は湿度が低く、エアコンなしでも昼寝が出来ました。

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松の一枚板のテーブル出来ています。とっくに仕上がっていましたが、ショールームにエアコンはないので、今日まで立ち入れませんでした。

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貫はスッキリと金具で止めてあります。

脚は山桜なので、細身でも強度は十分です。

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縮杢が出ています。板目が偏っているのが難と言えば難です。

板厚は薄くて、よりシェーカーっぽいかもしれません。


バリウムで満腹

本日はいの町の検診でした。

バリウム飲んで下剤も飲んで、午後からプールに行ったら、バックで泳ぐと、ゲップは出そうになるし、下も怪しいし大変でした。大丈夫、プールは汚していません。

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下の話の次になんですが、お昼はスーパーレジェーラの喫茶に行って、長手盆に定食を載せてHP用の撮影をしました。

このように一回分の食事が余裕です。

お客さんの話では、食事が美味しそうに見えるとのこと。

まだ在庫は3枚あります。


松の天板

椅子を作る予定でしたが、連続してテーブルを作った方が能率が良いと思いました。

10年以上前に仕入れた、松の1枚板を思い出しました。幅80㎝前後、長さ2mが地獄市に3枚出ていました。

材木の師匠が「滅多に出ないから買っとけ!」と言いました。面白そうだしな。

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初めてですけど、松もいいもんですね。

殆ど狂いがなかったので、手鉋で仕上げようと思いしたが、表面の傷みが進行しており、3分割して、自動鉋で削り取りました。仕上がり厚さは20ミリ。

松って意外に重いんですね。

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数か所に“ヤニ壺”があります。年輪に沿って発生するようです。

ここは乾いているようです。

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板目の所に出てきたら、埋木します。

和食党なのか、日本人だからか、食卓テーブルはやっぱり国産材が一番です。

やっぱ、落ち着くわ~。ウォルナットで飯を食いたいとは思わんな。

同じ濃色でも、漆黒のテーブルだったらOKなのは不思議です。


小判型テーブル

昨日から、お客さんが多いです。

売り上げは殆どありませんが、桂の吟醸カステラ(全部一人で食べよう)、冷用酒、千葉産カラ付き落花生とか、頂き物が多く、ホクホクです。

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小判型テーブル出来ました。実にシンプルですね。

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4人で囲む場合を考えると、この脚の形は納得出来ると思います。

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天板は、なぐり仕上げとなっております。

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天板上面は皿状に凹んでいるのが分かるかと思います。1㎝ほどで実用上問題はありません。

僅かですが、水が溜まりますので、カメを飼うことも出来ます。