木工一覧

ベンチの仮組

最近、ネットのお客様が増えたので、(たまたまだったのかな?) まだ息のあるうちに、大枚はたいて、本格的なSEO対策をすることにしました。どうなることやら・・・とりあえず1年の契約です。

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背もたれの仮組をしてみました。片側からはめてゆくのですが、これだけあると、こっちをはめると、あっちが飛び出す、てな具合に、なかなか難しいです。

まあ、大きなミスもないようで、一安心です。

スッキリ見せるために、スピンドルの形状や太さ、間隔は何度もテストされています。ちなみに、先端部の直径は10㎜です。


酒飲んでるばかりじゃ、ありません。

今日はカメラマンの友達が、壊れた椅子を持ってきたので、金属製の脚の部分の溶接をしてあげました。

代わりに、写真の修整の仕方を習いました。しかし、私の写真術も、最近は、まあまあの領域にあるそうです。

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現在、幅1間のベンチを製作中です。材は栗、スピンドルは山桜です。今回は、座板を剥ぎ合わす前に、必要な穴を全部あけてしまいました。こうすると、ボール盤で正確な加工が出来るんですが、一長一短ですね。ちょっと、失敗しました。

背もたれがややラウンドしています。面倒でした。

この注文は、低いウィンザー型のリビングセットで、片肘付きの椅子×2、センターテーブル、ベンチの豪華4点セットです。今年の大作になりそうです。ボチボチUPしてゆきます。

でも、腰が痛いので重いのは憂鬱です。


法隆寺の木工品

昨夜「やまぶき」で冷たい飲み物を飲んだせいか、夜中にお腹が痛くなった。そのまま4時起きで海に向うも、どうも体調がすぐれないので、すぐ引き返した。どうやらちょっと風邪気味のようだ。しかし、波乗りをしていれば、そのまま治っていたような。

今手がけている家具が割に大仕事なので、プレッシャーを感じているのかもしれない。

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本日は、ちょっとレベルの違う、法隆寺の木工品です。宝物館で係員がおしゃべりに夢中なので盗撮してきました。手付き鉢です。まだまだ朱色が見事です。サイドのラインは微妙にうねっております。

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これは、なんというんでしたっけ?曲面の部分のつながりは完璧とはいえないけれど、そこがまたしびれる所です。上手に作ることが、決して最上ではないことの見本です。

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”しあじしき”といいます。漢字は忘れました。私も以前にレプリカを作ったことがあります。

これらの木工品の特徴は、線の密度が濃いというか、10倍ぐらいの手間をかけて作っているのではないかということ。

それから、どれも非常にキュートです。大きさも板厚も程良いです。何百年もお坊さん(僧?)の無聊を慰めてきたことでしょう。

なかなか今の時代では製作出来ないかもしれませんね。

今日は体調不良のためこの辺で失礼します。やっぱり酒も飲みたいしな。


李朝3段飾棚

木工もしております。現在は壮大なスケールの製作に取り掛かっています。

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ご注文の3段の李朝飾棚出来ました。オリジナルより1段減って、幅も少し狭くなり、奥行きは逆に深くなるという、変則的なオーダーでした。

こういう場合、板厚の決定が難しいです。うんと薄くしても面白いのですが、無難に25ミリ→21ミリにしました。大きさの比率より、より薄くすることがポイントです。

仕上げは、素の状態を大事にしたいので、オイルを1回塗り、水研ぎし、乾燥後スチールウールで磨いています。

材料のホウは現在緑がかっていますが、だんだんと茶に変わってゆきます。

棚に飾るものをもうちょっと、工夫すべきです・・・・なかなか、そこまで手が回りません。茶碗蒸しがあるのは、ご愛嬌です。


ゴルゴ13

この3日間、ずっと半ズボンにTシャツです。このまま暑くなったら、もう脱ぐものがありません。

夕方、ルーターマシンで切削作業中、工房の扉が開いたままでした。後ろから、犬・モモちゃんが 「(散歩から)帰ったぞ!」 と私のふくらはぎをペロリとやりました。

ビックリして大声を上げると、叱られると思ったのか、すたこら逃げて行きました。

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木工家が、機械を使っているときは絶対に、舐めるのはもちろん、声をかけてもいけません。(まあ、そんな“機会”もないでしょが) 驚いて、機械を弾いたりすると、指全部もってかれることもあるんです。うちの両親なんかは何度教えても同じことをするんですが。

ゴルゴ13だったら、依頼主でさえ、後ろに立っただけでブッ飛ばされるんですよ。

機械の運転音が聞こえたら、仕事がひと段落するまで、お待ちください。私なんか根が続かないので、すぐすみます。


アクリルケース出来た。

最近、日が長くなりました。どうも仕事の段取りが分からなくなるというか、さっさと厭な仕事をやめて、飲み始める時間が遅くなりがちです。

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マグロ船の模型のアクリルケース、出来上がりました。堂々たるもんですね。

しばらく、裸で展示していたらしく、甲板の埃はエアガンでは取れず、綿棒を濡らしてお掃除しました。

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真鍮プレートを取り付けました。ちょっとした細工で高級感が出るし、施主様から“お代”も貰い易いというわけです。しかし、昔からのお客様なんで日当しか請求できないのが辛いところです。こんな物の相場なんて知らないしな。

実は、船体に対してのケースの大きさは相当悩みました。小さいと窮屈だし、大きいと間延びします。まずまずの出来でした。Dsc_0001

錨を巻き上げる装置です。機関室の旋盤で作ったのでしょうか?いい感じです。

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操舵室も作り込まれているのですが、残念なことに、窓が小さくて良く見えません。

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サーチライトもキュートです。直径は2㎝弱。明りが点きます。

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マグロを仕分けするコンベアーでしょうか?

ミニチュアはただ図面に忠実に作ればよいというものではありません。これを作った船長は、絵心のある人ですね。省略の仕方が実に巧い。仕事も速いと思います。

本職のマグロ漁も上手なことでしょう。ただ近年、マグロが減少して本当に大変だそうです。燃料代を節約するために、何年も日本に帰れないそうです。


激レアな仕事

先週、ちょっと腰が痛いな~と思いつつ、2日も続けて激しく波乗りをしたので、この3日ほど腰痛に苦しんでいました。ほんまに“年寄りの冷や水”やね。気を付けんとな。

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ところで、珍しい仕事の依頼を受けました。古くからのお客様でマグロ関係の仕事をされている方からの発注です。

実は、この模型をホテルに展示中に誰かに倒されたとのこと。その、修理をします。それから、保護用のアクリルケースの発注し、底部分は木で製作します。

鉄道模型のZゲージのジオラマも作ったことがありますから、この位の修理ならなんとかなりそうです。

ところで、この模型、マグロ船の船長が自分の乗っている船の図面を元に、漁場への長い航海の途中に作ったそうなんです。もちろんキットじゃないしね。全部オリジナルです。

中央のドーム状のカバーの付いたレーダーなんか、マグロ船には鉄鋼旋盤とかも備えた工作室が付いているから、旋盤で作ったんでしょうか?

マグロ船の漁労長は私も紹介してもらったことがありますが、陶芸が趣味だったり、インテリっぽい人が多いようです。まあ、船体が45度も傾くような漁場で働くわけですから、冷徹な頭脳がなければ生きて帰れません。

しかし、マグロを取り巻く環境とか、商売は年々厳しさを増していて、ウナギの稚魚と同じく、少し獲るのを休んだ方がいいかもしれません。

まあ、一番いかんのは巨大巻き網船で、商社が一番悪いのですが。入野松原の漁師も「直接的にも間接的にも、商社に搾取されているようなもの」と言っていました。


ボチボチと

このところ、雑用が多く、ちっとも仕事が進まずに焦っています。ビュンビュン飛ばしたいんですが・・・・。

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バイオリンチェアーのページを更新しました。上の写真では、お尻にブッスリ刺さりそうですが、実際はそうでもないです。

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ほんで、どなたか買って下さい!早くしないと本当に潰れてしまいます!

まあ、真実はさておき、たまたま定番の椅子が部屋に並んだので写してみました。

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ちょっと、この写真じゃ~説得力ないけど、苦節17年の歩みは無駄じゃなかったと思います。

こうやって、ボチボチと可愛い椅子達が生まれてくるんですね。


八百万(ヤオヨロズ)の神

最近、ブログの更新にちょっと力が入り過ぎているので、今日は止めるつもりが・・・・。

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現在、椅子の製作ついでに、このハンディーチェアーを4脚ほど作ることにしました。これもウィンザー系なので勘所は同じだからです。

座板があまりに薄いので、前後の貫を2本にしようかと考えました。

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これは、超アナログ、角材をテープで止めてみました。

色が薄くて、イマイチよくわかりません。でも、実物で検討するのは大事なことです。

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フォトショップ CS4で簡単に加工してみました。ぼやけているのはシャープネスを忘れたからです。

便利なソフトやな・・・・・使えればな。

結果、今でも十分丈夫だし、この部分の強度を上げても座板が割れる方が先だと判断し、現行のままとしました。

なにより、素朴でとぼけた感じが失われます。

何気ないようで、いろいろと苦労しているんですよ。報われないのが辛いところです。ほんとに、見ているのは、神様ぐらいのもんです。まあ、日本には神様、一杯いますけど。


小さな裏技

バイオリンチェアー出来上がりました。

拭き漆、6回塗りの所、5回でめげてしまいました。どうしても、6回がいいというお客様は漆をあげますから自分で塗って下さい。

椅子の場合、拭き残しが多いから、5回でもいいのだ。

拭き漆の工程は、車にワックスをかけるのと同じで、薄くのばして、拭き取るのです。非常に簡単なことです。さほど、巧い下手もありません。

にもかかわらず、飽きっぽい私が続けられるのは、段々製品がいい感じに上がってくるからでしょう。それと、まんべんなく塗り、拭き残しがないよう、またスピーディに段取り良く作業するには、常に集中し、脳を働かせなければなりません。飽きる暇がないのです。

しかし今回、妙な形状の椅子5脚は大変でした。平面の部分が殆どないのでヘラも使えなかったし。

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ところで、新たな裏技を開発しました。椅子や大物家具を塗っていると、どうしても袖がめくれて、柔らかい手首の内側がかぶれてしまうんです。

そこで、ファッションセンター・シマムラで腕貫を買ってこようかと考えたんですが、ガムテープを巻く事で解決しました。こんな簡単なことに、なぜ気が付かなかったのか?!

このニトリル使い捨て手袋は3脚目で破れてしまうので、2脚塗ったら交換して、一息入れます。