栗座椅子

ハア~、今日もよく仕事をした。素晴らしい湿気。でも夕方SUPした川面は天国でした。

栗座椅子拭き漆を2回して完成した。

苦労した脚部分。

10年以上使ってきた旧座椅子より座面が高いことが分かります。

一杯やるのに一人膳を使っていましたが、座面が高くなると使いづらいです。よってジグザグ文机を使います。

通常、拭き漆は5.6回するのですが、導管のある材では2回以上重ねても導管の漆を拭き取ることが出来ずガサガサした仕上がりになってまずいです。よって錆漆を入れて導管を埋めて研ぎ出してから2回目以降の漆を重ねてゆきます。

普段使いの座椅子にこの作業は必要ないと思うし、値段も高くなってしまいます。栗の詫びた風情には2回塗りも乙なものです。

一回目の拭き漆には7/10の漆が吸い込まれます。2回目は3/10。後は表面にコーティングしていくだけです。本来なら2回で十分です。李朝の製品などは、塗り重ねてガッカリな仕上がりになることも少なくありません。ただ、2回塗りは一発勝負なので難しい部分もあります。