木工道具・機械一覧

それでも入らない。

Dsc_0028 先日間違えて注文したチャックのインサート、再度注文した分が送られてきました。

送料込みで3000円強。安いもんじゃ。1週間で来るしな。

でも、やっぱり入りませんでした。きついんです。隙間が9ミリほどできます。反対側のリヤターニングには、なんとか入りました。オーストラリア製じゃからな。日本の桑原のようにはいかんの。

しかし、主軸の勘合はゆるいと強度に影響するわけで、それなりに気を使ってのことでしょう。よくあることのようです。

販売店は、そっちの工作所でタップを切ってもらえとのこと。以前ツールレストを作ってもらった工場へいくと、なんとかインチネジはあったが、ピッチが違う。それに、このサイズになると手でタップを切るような簡単な問題じゃないそうだ。

面倒なので、本日ビックマーク社へ送りました。EMSで1800円。何とかしてくれるやろ。向こうが悪いんやからな。復路はむこうが払うやろ。

いろいろ、トラぶってますが、これは海外通販が問題なのではなくて、海外製品が問題なのであって、日本製品でも起こりうることですし、大したことではないです。タフになっていいわ。

ただ、海外通販は、このようなトラブルを見越して、時間はみておかなければなりません。ちなみにEMSは4,5日で届くそうです。


初海外通販!!

昨日、モモと山に登ったせいか、今日は妙に風邪気味で仕事を休みました。

Dsc_000366 昨日、初めての海外通販で注文した品が届きました。木工旋盤の部品です。

もともとオーストラリアの木工旋盤なんでオーストラリアの販売店に頼みました。意外に簡単でしたが、ツールレストがなくて、結局一月近くかかりました。他の方のブログをみるとそのくらい待たされるのは普通みたいですね。

全部Vicmarcの製品で、本日のレートで合計¥32000、送料¥7500、関税¥900でした。国内で買う場合の半額です。こりゃ~、この手のものは恐れずに海外通販ですね。

ちなみに、この前、急いでたんでオフコーポでミニウッドガーバーを¥18000も出して買ったんですが、実はカービング用品で有名なArbortechはオーストラリアの会社で、やはり半額で買えます。重量物でなかったら送料もしれています・・・・と思います。

Dsc_0003 今回購入したVM120(左)とVM100の大きさの違い。かなりでかいです。

レバーやネジに至るまで大きさが異なります。二回りでかい。

最初の写真の左下にあるのが、チャックを国によって仕様の違う主軸に取り付けるインサートです。この部品もチャックの大きさに応じて大きく作られていて、主軸に合わないと、そのチャックは使えません。

昨日の齏田さんのブログを見ていたので、悪い予感を感じつつもチェック。ありゃ~?妙に・・・・合わないような・・・・・・。旋盤の日本語の取説にはM30×3.5と明記されてるので、その仕様で注文したのですが、現在使っているVM100のインサートには1と1/4×8の刻印が。こりゃいかんわ。長谷川さん、どうよ。 (すみません、関係者にしかわかりません)

インサートは¥1800くらいですので、航空運賃を考えると送り返すのも、新たに注文するのも、とどっちもどっちです。 まあ、想定内のトラブルですね。

*海外通販には大した英語力はいらないと思いますが、パソコンでローマ字入力に慣れたものが、英語を入力しようとすると、ゴッチャになって気が狂いそうになります。スペルは手が覚えているんですね。以前、友人あてた手紙は手書きしたものを、画像で送りました。もう、俺の頭は英語はイカン。

以前、アメリカ人の木工家クリフトンと京都を訪ねたとき、俺のことをどう思っているのか、英語でペラペラ話しかけてきて、半分も理解できないは、神社仏閣は見ないかんはで、脳がぶっ壊れるところだった。2日ほど後遺症が残りました。


集塵テーブル兼バキュームマウント

現在、小さな盆を作っていて、それを迅速にサンディングするのに、何かいい方法がないか考えていた。材料を押さえる方の右手が腱鞘炎で痛いのだ。Dsc_0015

そいで、作ってみました。集塵テーブル兼バキュームマウント。

オフコーポの集塵フードがアリ組で付いています。カッコイイわ~。(マネすんなよ)2馬力の集塵機につないでいます。

台はリフターテーブルなんで、最適の高さにセットできます。

Dsc_003322 中はこんな感じ。歪まないように柱を立てました。宮殿みたい。

穴は丁寧に上下から開けました。3年に一度、出番があるラジアルボール盤が活躍しました。

Dsc_0018 このように、穴を塞いで、スベリ止めのシートを使えば動きません。回転サンダーで、小物やパーツをガンガン高速で仕上げていくのに活躍しそうです。

今日出来たばっかりなんで、使い勝手はわかりません。

現在のところ、欠点は電気代がかかるのと、風切り音が少しうるさい・・・・でしょうか。

まあ、一日で出来ますし、立ててしまえば場所もとりません。数をこなすプロには使い道があるかもしれません。ちなみに穴のピッチは40ミリ、直径は15ミリです。碁盤の目じゃなく、45度に傾けて配置するとオシャレです。


曲線定規

当社は零細な木工房ですので、なるだけ面倒で材料がもったいない、曲線を使わないようにしています。

面倒というのは、デザインするのが面倒、加工が面倒ということです・・・・・お客様すみません。でも使っている材木がいいですから、あまり凝ったことをすると、台無しになってしまう可能性もあるのです。

三次元で、尚且つ凝ったデザインをまとめ上げるのは、並大抵の造形力では難しく、避けて通るのは個人の工房ではむしろ正道と言えるでしょう。実際、妙なデザインをして成功している例は少ないと思います。本当に成功したら、大手の家具メーカーからパテントの問い合わせがくるでしょうね。

とはいっても、どっかに曲線は入ってくるもんで、曲線定規があると便利です。

Dsc_0014 これは、会社で工業デザインをしていた時に重宝していたものです。

木工を始めるとき、思い出して購入しました。ちょっと高価でしたが買って良かったと思います。定規がいい加減ですとあと後、尾を引きますから。

短いものは使いません。

Dsc_0009 これは、”ヒヨコ定規”と言ったかどうか?先の”高杯”のデザインにも使いました。

”ステッドラーの雲形定規”は家具作りには殆ど役に立ちません。

Dsc_00115 このタイプは、今や100円ショップでも買えます。

パソコンを使える人なら、製図に定規なんて、チャンチャラおかしいでしょうね。


意外に問題のある海外電動工具。

Dsc_0023_2本日は木工家専用です。

また、テレビ台を作っていた。今回は、予算も限られているが、背に腹は代えられない。全部ビスケットジョインターで組む。

最近は、厚み方向にはデワルト、垂直に切り込むにはマキタを使っている。これが意外に便利なんです。

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デワルトは見てのとおり、電源コードの品質は悪いです。相当頑張って戻したんですが。

デワルトのモーターが、どうも非力なんでラベルを見たら、なんだ~!120V用でした。そりゃそうじゃった、忘れていました。

先日”円高でデワルトもお薦め”と書きましたが、こりゃーいけません。100Vで使うと、非力なだけではなく、グラインダーとか、ルーターのように連続使用する機械は、確実にモーターは焼けますし、最悪火災になります。

Dsc_0004 でも、ウチには便利なものがあるんです。

この機械は合法的なものかどうかわかりませんが、動力を100Vに落とす変圧器です。右側が、長い延長コードとか使った場合のために、115Vになっています。

カナダから買ってきたデルタのルーター・シェィパーが115Vで困っていた時に旨い具合に機械屋が持ってきました。

元々、電気代を浮かすための変圧器だと思いますが、一生使って元が取れるかどうか?

いずれにしろ、海外の120V仕様の機械は昇圧して使わないと危険だと思います。


今日も木工家専用。

Dsc_0053 T型チェアーの制作、進んでいます。これは座面のくぼみを、ボウルガウジで掘っているところ。

直線やなだらかなRの加工はかなり難易度が高く、毎回悪戦苦闘します。最後の12枚目ぐらいにやっと調子が出てきます。多品種少量生産は効率が悪いです。

コツは頻繁に刃を研ぐこと。ガウジを裏向けて、反対側の刃もまんべんなく使うことでしょうか。

Dsc_0006_2 右が、今回より登場のリブロスデルムンドで買ったデジタル角度計。アナログのものより格段に見やすいです。表示の追従が遅く、多少イラつきます。

Dsc_0060 集塵装置に関節を増やしました。ずいぶん良くなりました。これで切片の8~9割を吸い取ります。集塵すると、やっぱり気分がいいですね。

Dsc_00121 ゾロゾロ。

小径木を使ってますので、全ての脚の転びの角度が違いますし、穴の深さも一つづつ出さなくてはなりません。

意外に面倒で、これに代わる製品も思案中です。


やはり強力なルーターマシン

年末に、T型チェアーの座板の習い加工を、ルーターマシンを使ってしていました。

T型チェアーは当工房の人気商品で、2年で1ダース位売れます。

「たったそれだけ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、木工なんて、そう甘いもんじゃないんでっせ。

222 使った刃物は、オークションでまとめ買いした庄田の18㎜ストレートビット。

はじめて、ピンルーターとして使いました。ベアリング付きのビットよりこっちの方が結果はいいような気がします。

Dsc_00241_2 削り肌は、すごくキレイ。艶々して逆目も殆どありません。 これなら裏返して両方から攻める必要もありませんね。

うーん、アマチュアの人には悪いけど、ルーターマシンはやっぱり強力ですね。重量が700キロもあるから、軸ブレが少ないのかな?

あんまり簡単なんで、すぐ作業が終わって、元が取れてんのかどうか、わかりません。集塵もスムーズじゃ。

最初に刃物に当てるとき、引き込まれるのがちょっとおっかないが。

Dsc_00232 栃は流石にちょっと逆目がたつけど、皮一枚のレベルです。

ルータマシンは確かに便利な機械です。

一般の方は意味がわからなかったと思いますが・・・・・でもこの機械で命を落とした人もいるんですよ。


兼房のラフィングビット

すみません、今日も木工家用の専門的なブログです。

だいぶ前に買った、兼房のラフィングビットのインプレッションです。話は前後しますが、テレビ台のアリ組に使いました。

Dsc_0021_2 写真では、わかりにくいのですが、三枚刃のスパイラルです。更に、そこにギザギザの刃が付いています。ちなみに、ストレートビットのこのタイプもあります。

Dsc_0017 自作のジグでアリ組の雄を切り出した様子。高さは16㎜。この作業のためだけに購入しました。

スムーズさは、普通のスパイラルの2,3倍でしょうか。これなら25㎜位までなら一発で削れそうです。2万円もしますが、プロユースでは十分元がとれそうです。

段差は0,05㎜位で、アリ組の場合修正の必要はありません。倣い加工でも、仕上げに手鉋をかければ問題ないでしょう。切れないビットで材料を叩いてしまった場合より、ずっと楽だと思います。

Dsc_0006 欠点かどうかはわかりませんが、細かい切片はフリースから、なかなか取れません。ナイロンのアウターを着て作業してください。勿論、マスクも。

世の中、いろいろ便利な道具があるんじゃね~。

ルーター作業は危険なので、少しでも安全に貢献できる、こういう刃物は積極的に導入したいです。


余分なストロークの意味。

今日は、先日の続きで、木工家にしかわからないDsc_00191 専門的なブログです。

私は、直角に接ぐ時は、剣ホゾのような、伝統的な仕口も使う一方、特に薄板の場合、ビスケットジョインターも多用します。強度は十分ですから。

初めは、デワルトを使ってやっていたんですが、「アリャ?」

齋田さんのブログで「マキタはスライドに余分なストロークがあって、どうも・・・・」と書かれていたのを思い出しました。その時、ストロークを長くとれば剛性の問題も出てきて、そんな不合理なことをわざわざマキタがするのか不思議に思ったのでした。

12 つまり、こういうことと思います。

ビスケットの位置を示す墨線がデワルトでは非常に見にくいのです。一番手前の印で合わせばいいかもしれませんが、誤差が心配ですし、ちょっと手間がかかります。

Dsc_00162 このように、マキタの場合は角度もつけて、この部分を薄くしています。この作業では、マキタの勝ちですな。

しかし、マキタはフェンスが取り外し式のため段取り良くやらないとあわてます。デワルトは内蔵式ですので、端面に加工する位置が記憶されていて、やり残しが見つかっても安心です。

2台あると割と便利です。


デワルト対マキタ (ビスケットジョイナー)

今日は面白くもない、木工関係者用のお話です。一般の方には分りません。

先日、 齋田さんのブログでデワルトのビスケットジョイナーがマキタより大分優れているという話を聞き、新しい物好きの私は欲しくなりました。

私は、マキタ製を持っていますが、板剥ぎに多用するのでいいものなら元が取れると思い、きすべーさんの海外通販に入れてもらいました。

インプレッションです。

Dsc_00851、 フェンスはデワルトが完全に平行に上下するのだが、固定が小さなネジ式なっていて、強く回さないと使用中ずれる。マキタは、平行を出すために工夫が必要だが、固定はレバー式で確実。

2、スイッチはデワルトがバイクのアクセルのように自由自在だが、かえって押し込むと同時にONにしてしまい、不安定になる。慣れると思うけど。ロックボタンは尻尾のところにあり、とても使えない。マキタのは、どんくさいが確実。

3、フェンス、定盤の精度はどちらも変わらず、マキタの方が小さいが、こちらの方が汎用性があるように思える。初心者にはデワルトが使いやすいだろう。

4、グリップ感はデワルトが上。

私は、マキタの方が少しいいように感じましたが、それはもう10年以上使ってきたからでしょう。米木工誌の評価ではデワルトが少し上です。

これから買われる方は、円高でデワルトがかなり安く買えるのでお薦めでしょう。マキタを使っている方は、買い替える必要は全くありません。目違いも同じように起こります。

なんで、目違いが起こるのか少し研究したいです。なほ、デワルトのカッターは新品のためかは0,2㎜ほど厚く、ユルユルでマキタの予備の刃に交換しました。

左のドミノカッターは、ハイエンドのアマチュア、途上のプロ、特定の加工をする人には有効でしょうが、角鑿を持っていれば、さほど必要とは思いません。本当に目違いが出ないのなら、そのためだけに買っても惜しくはないと思うのですが。

とりあえず金もないので、ビスケットジョイナーで目違いゼロを目指します。

*波乗り”いのチーム”のクリスマスは明日7時からです。屋上で流しそうめんをします。