木工一覧

しんどいよ。

なんだか、だるくて、やる気がないのが続いていて、連休はめずらしく家でゴロゴロしていました。ブログも気が乗りません。

波は良かったみたいで、ちゃんと、そういうことは報告してくる三池炭鉱O氏です。

今年の夏は、仕事はセーブしたけれど、波乗りはやり過ぎたんで、その疲れが出ているんだと思います。しかし、体力は増強されていて、1時間で3000m泳げるようになりました。でも、重いものを持つには役に立ちません。水中で便利なだけです。

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それでも、今日は、納期もあるので、いやいやながら仕事をしました。座刳り加工機をセットして・・・・・・

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座板を6枚荒刳りしました。座刳りは、心身ともに充実してないと出来ないのですが、この機械があれば、いやいやながらでも、自動的に出来てしまうのが、有難いことです。

酒も、どうも、すすまないのですが、今日はゲン直しに「駅前酒場」にでも行ってみようかな。

「やまぶき」がお休みしているのも、元気が出ない原因の一つかもしれません。


重い物は持ちたくありませんが、

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先日、3分割した山桜はこのようになりました。現在、剥ぎ合わせも完了しています。大手術は成功でした。

右下が、菌が入って、焼けているのが気になりますが、拭き漆で仕上げると、色が濃くなりますが、大勢に影響はないと思います。

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これは、脚の材料です。ケヤキのようですが、樹種はケンポウナシだと思います。艶があって綺麗な木です。全体に縮杢が出ています。

このような柱は地獄市で仕入れます。シラタや節があって、建築材に使えないので安いんですが、いつ出番があるか分からない材をストックしておくのも大変です。

最近は、地獄市すら開かれなくなりましたが、どうなるんかな?

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天気がいいので、開けていたら、モモが日向ぼっこをはじめました。日光消毒しているのだと思います。

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ほんまに、君には癒されるな。

俺も一緒に道に寝て、顔をペロペロしてあげると、モモは凄く厭な顔をします。


実は、ちゃんと働いています。

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ダイニングテーブルDX完成しています。天板厚は4㎝。脚の部材は一辺が10㎝もあります。写真で見るより、実物はずっとゴツイです。

デザインは実にシンプルです。面倒ですから。お客さんには「飽きがこなくていいんですよ~」と言えばいいんです。「後は、お客様が仕上げるんですよ~」とか。

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唯一、凝って?いるのは、山桜のクサビかな。パーマンのバッジみたいですね。

このテーブルは全て木組みで、金物は使っていません。100年は十分に使えます。実際はそんな先まで、責任持てません。

ところで、この大きさになると、分解しても天板は一人で運べず、年老いた親爺に頼むのは酷で、隣に住んでいる、勤め人の弟にペコペコ頭を下げて、手伝ってもらわなければならないところが情けないところです。


石の上にも4年。

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昔からのお得意様から、突然、電話がかかってきて、階段箪笥が欲しいとのこと、「ヤッター!」

この商品は、4年前に2棹作りました。個展のDMにも使った自信作で、評判は良かったものの、ウチの他の品と同じく、売れてなかったのです。ありがたや、有難や。

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なんとか、ギリギリ収まりました。どうやら、単なる収納棚になりそうですが、それもいいかも。 多分、後々、上手に使っていただけると思います。

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フトコロも暖かくなったんで?午後から、入野松原に出掛けました。波は肩くらいで、ハードなブレイクでした。

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台風が、ゆっくり沖を通過したので、まだ波が残っています。暗くなるまで波乗りをしました。

ほんで、夜は「8の字」で、お食事。スマガツオ、美味しかったな。疲労が激しく、酒を入れないと、とても眠れません。それから、車中泊。もう、毛布1枚では寒いです。

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夜明けとともに、また1時間波乗りをしました。

朝の8時に「ニコニコ市」で北山鮮魚店のお刺身を買って、10時には帰宅したんですが、筋肉痛と疲れで全然動けず、読書をして過ごしました。

ブログもやっと書きました。

こんな生活してていいんだろうか?でも、遊んでる方が商品は売れるような気がする。


やっと、涼風の吹く

本日の夕べ、高知県地方は、2ヶ月ぶりでしょうか?エアコンのいらない、気象条件となっています。となると、やっぱり過ぎ行く夏がなつかし・・・・・くもないか?人間はないものねだりですね。

ところで、日曜日は波乗りに出かけるため、準備万端整えて4時に起床するも、「アレッ!」って感じで、腰が痛くて、出発を見合わせました。

随分、重い物を運んだからな。これから、重量物の製作が続くので不安です。

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ここからは、急に“木工家専用”です。厚さ40ミリのテーブルトップの矧ぎ合わせです。剥ぎ合わせは、何度やっても、気の抜けない作業です。

のんびりしていると、ボンドが乾くので、腰が痛いなんて言ってられません。誰も助けてくれないしな。

久々にやると、忘れていることも多く、年とってボケてきたら、製作品目を絞らないとダメなような気がします・・・・・・・・それで飯が食えればな。

ところで、最近、剥ぎ合わせに組み立て機は使いません。どうも、粘度の高いPIボンドではパワー不足のような気がしますし、全体に均等な圧がかからないようです。小さなものならOKです。所詮、組み立て機は組み立て用です。

それから、ドミノカッターは目違いが出ないらしいですけど、ビスケットカッターでも刃を薄くするか、厚めのビスケットを使えば、目違いはゼロになります。


目星がついた

今日は、めずらしく良く働きました。数十か所の難解なホゾを組むのに、助っ人の金工家のFくんを呼んでいたので、昼寝もしませんでした。

昼寝しなくても、働けるもんだな。おかげで完成まであと一息です。

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新作は、結構な大作となりました。デザインコンペに出品するので、残念ながら、全体像はまだお見せできません。

波乗りばっかり、やってるわけじゃ~ないってことが、お分かり頂けると思います。

しかも、この暑いのに、一つ間違えると、一切終わりの造形物を良く作ったと思います・・・・・・暇だからな。


人工乾燥

昨日は、人工乾燥に出していた山桜のテーブルトップが仕上がったというので、引き取り行きました。

林業が盛んなせいか、高知県の人工乾燥技術は高く、技術提供のため、米国にも招かれる位です。だから、内部割れとか、問題の起きたことはありません。

よく「人工乾燥にかけたら、割れるやろー」と言われますが、天然乾燥でも割れる材は割れます。むしろ、人工乾燥は割れを抑えられると思います。

ところで、友人のブログで“高温乾燥”のことが、取り上げられていたので、乾燥場の技術者に聞いてみました。ちなみに、私の材は中温乾燥です。

高温乾燥とは、最近開発された、住宅用のプレカット材に施される、むしろ特殊な乾燥法だそうです。表面に割れが発生せず、非常に見てくれが良いそうです。芯持ち材でも、背割を入れなくても割れないそうで……凄いですね。ただ、製材後、すぐに窯に入れる必要があるそうです。

材の内部は、カラカラの状態で、窯を開けると、焦げ臭いそうです。よって、処置後の柱を引き割って、板にして使うようなことは出来ません。強度は、別に問題はないそうです。

ただ、「そんなんで、30年、50年後は大丈夫かしら?」と聞くと「住宅メーカーは、そんな先のことは考えてないでしょー」とのことでした。

なんで、ほんとに高耐久の住宅を作らないんでしょうかね。不景気とは言いますが、すぐ壊れる家を建てるために、コマネズミのように働いて、経済が良くなってもしょうがないと思います。

世界同時不況と言われていますが、なんとか飯が食えればいいです。温暖化も緩くなりますし。ここらが、潮時で、本当の地球のあり方を考え直さなければならないでしょうが、無理でしょうね~。特にアメリカはな。

人工乾燥の話題から、妙な結末になりました。


木製イスのスタッキング

お盆なのに、なんか堅苦しい題材を取り上げることになりました。なにも、今でなくとも・・・・・。

木の椅子の公募展なんかで、スタッキングが出来ることを“売り”にした椅子を時々見かける。はたして、木製イスにスタッキングは必要なのか?

スタッキングじゃないけど、中・高等学校の時、入学式や卒業式の準備に、折り畳みイスを体育館に並べるの、しんどかったな。結構、重たかったしな。

ほんでよ、スタッキングするには、やっぱり軽くて、リーズナブルなお値段の椅子じゃないとダメなんじゃない?重くて高価な木の椅子を、ソーって積み上げることを考えるだけで、腰が痛くなりそう。

家庭での利便性を考えると、スタッキング性より軽いことの方が重要だと思います。

カリモクなんかには、スタッキングチェアーのラインナップがあるけど、売れてるのかな?収納のスペースも必要だから、相当懐の温かい企業じゃないと買わないだろうな。でも、収納した後の空間は、何に使うんじゃろうね。やっぱり体育館なのか?

まあ、最も問題なのが、木製スタッキングチェアーにカッコいいものがないということでしょう。私が社長なら、イタリア製のプラスチックのスタッキングチェアーを選びます。

ブログですから、こんな中途半端な終わり方でもいいのだ。


ミニチュア椅子

ここ1週間、ボール紙を切り刻んで、秘密の紙細工をしています。しんどいですが、いいタイミングで仕事に空きがあります。

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これは、ツタンカーメンの王墓から発見されたリビングセットです。大英博物館で撮影しました・・・・・・・・・・信じた方は相当バカです。でも、それっぽいですね。

実は、20年ほど前、メキシコで買ってきたものです。我家の階段に飾っています。撮影のため少し掃除しました。

高さは20センチほどもあり、よくこんな、かさばる物をリュックサックに入れて持って帰ったもんです。このときは、木工をやるなんて夢にも思ってなく、運命の不思議を感じます。運命は残酷や~!

メキシコは、当時、買い物天国で、安くて面白いお土産が沢山ありました。この商品は、国営のショップで売られていて、デザインも洒落ています。

メキシコ、ガテマラはまた行きたいですね。

ところで、この柔らかい木材には当初から(ひょっとして日本に着いてから?)虫がいて、最近はひどくないけど、15年もおが屑を出し続けていました。

穴は0,5ミリほどで、その昆虫にお目にかかったことは、残念ながらありません。


木型屋訪問

試作品製作のため、厚さ40センチの材を曲線挽きしなければなりません。ウチのリョービのバンドソーでは、30センチが限界です。

出入りの機械屋に、どこか心安く、機械を使わせてくれるところを探してもらいました。

挽き割高さ40センチの機械はあまりなく、製材所のバンドソーは直線専用です。でも、僅かに曲げることが出来れば、製材も面白くなると思います。

そこで、やっと見つかったのが、造船専門の木型屋さんでした。

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これは、スクリューが取り付く部分です。手前が船体側で、反対側は特殊な形状で企業秘密だそうです。ヨットのキールみたいですね。

リブにべニアをバイアスに貼り付けています。ほんで、微妙な部分はスチロールです。

実は、私もFRPでオブジェを作っていた時があり、殆ど同じ工程で懐かしく思いました。造船の場合は、砂型でメスを作り、鋳込みます。

肝心のバンドソーですが、刃が薄板用の軟弱なものしかなく、私が刃を発注して、再度挑戦することにしました。

ウチのリョービのバンドソーに幅25ミリの刃を付けて、厚さ30センチの曲線挽きをやってみましたが、矢張り、幅75ミリのステライト刃に比べると頼りなく、気色悪いです。

まあ、バンドソーは比較的安全な機械なので、切れても大丈夫だと思います。寿命は3日ぐらい縮むと思います。