木工一覧

裏方の仕事

たまには本業の木工も取り上げなければいけない。ちゃんと仕事もしてますよ。それほどでもないけど・・・・・・・あんまり真面目にやると仕事がなくなるしな。

Dsc_0003 器を収める木箱を作っていた。本来なら、外注したい仕事だが、御指名だし、昨今の厳しい状況、背に腹は代えられない。有難いことです。

通常、寸法が湿度によってほとんど変化しない桐を使うが、私の手持ちは丸太のままの乾燥材だ。これは、いずれそのまま面白い使い方をする予定なので解体はしません。Dsc_001221

よって、今回はヌカ目のシオジを使った。これとて、もう手に入らない貴重な材だ。いろいろな樹種の在庫があるので助かる。倉庫に家賃払ってるもんな。

木箱では珍しくアリで組んでます。しかし、桐箱専門の業者なら、あらかじめ広い板を作っておいて木取りするんでしょうが、こっちは在庫に限りがあるので、パズルみたい剥ぎ合わせていきます。難儀でした。

今日納品してきましたが、予算のことも事前に打ち合わせてなく、言い値で払っていただいたんですが、お箱には付加価値もなく、相場の金額しか請求できませんでした。もっと、ぼろい、悪どい商売がしたいです。それがビジネスちゅう気がします。


座椅子完成!

Dsc_0078 やっと座椅子出来ました。

この座椅子は、わが社ではスプーンと並んで、お客様満足度の高い商品です。座の生活をする人はすぐ元が取れます。

私自身、10年近く前から毎日愛用しています。初期型からは、座面の凹みの形状の改良、背もたれを2㎝高くするなど、ちょっとずつ完成度を高めています。

しかし、自分へのご褒美と称して、1台(脚?はないが)だけ購入される方が多く、はけません。1年に2台くらいか。だから、次に作るのは3年後でしょうか。その頃には、折角思い出した勘所を忘れているという按配です。テレビの前のあなたが買って下されば話は別なんですよ。

Dsc_0038 今回、拭き漆のときは、暑くても長袖を着なくてはならないことを忘れて、Tシャツで作業していて、手首の柔らかい部分に漆がベッタリ付きました。すぐに灯油で拭き取りましたが、いけません。

かぶれなくなったといっても、限界があります。腫れて、1週間は痒いです。

座椅子6台を仕上げるには1kg程の生漆が必要です。通常6回塗りですが、いやになって5回で止めました。いいんです、イス類はどうせ使っているとマッタリ、ピカピカになります。


生まれ変われるなら。

Dsc_000831 やっと座椅子6台の木地が出来上がりました。

なんか、だんだん根が続かなくなってきました。年じゃし、単純作業だし。

背もたれは一本一本、鉋でナグリ仕上げして、ペーパーで磨いています。全部で42本・・・大したことないか?

明日から、これに漆をかけていきます。また、指がつるな。あ~、木工はほんまに儲からん上に、地味な仕事じゃ。でも、リストラされる人よりはましかも。

来世はグラビアアイドルに生まれ変わって、南の島で服を脱ぐだけの商売がしてみたいです。


雨で乾く。

Dsc_0007132 昨日は、栗の板を雨にさらしてアクを抜く乾し台を作っていました。

栗は表面にシミが出来ていることからもわかりますが、タンニンという成分が多く含まれていて、これが、塗装後もシミになったり、漆を乾きにくくします。

ただ、腐りにくいので家の土台にはいいです。昔は鉄道の枕木はクリでした。

Dsc_000533 横から見ると、軒から外れていることがわかります。

小さな板で実験しましたが、本当は川などの流水に浸けておくのが一番いいです。しかし、このような材を浸けておくような場所は近所にはありません。

雨にあてると意外なようですが早く乾きます。多少痛みますが、味の内と考えます。

干している板は、ごく薄く挽いていますので、反っています。これを私は”ナチュラルベンディング”と呼び、この反りをそのまま生かした製品を作るつもりです。

左に並んでいる板は、世話してくれた銘木屋さんが「なんちゅうことをする!!」と止めに入って、自分としても自信がなく、通常どうりに挽いたものです。

この、乾し台は1年も前から計画していたのですが、腰が重く、でもやってみたら半日で出来ました。「案ずるより産むが易し」の典型でした。


接着剤

カゼが治らずどうもいけません。熱はないのですがのどが痛いです。朝、咳とともに青タンが出ます。すごくネバネバで黄色いのでなんか捨てるのがもったいないです。テーブルトップの板剥ぎに使えそうです。写真をUPするのは・・・・・・こらえてあげます。

おかげで読書は進みます。配達とか雑用はしているので、治りにくいのかな。いつまでもグズグズしているわけにもいかないので、今日はとうとうお医者さんに行って強力な薬を頂いてきました。Y内科はお得意様でもあるんですが、この前の個展には来てくれなかったな・・・・・悪い患者に見込まれたな。

お客様に医者は多く、精神科から泌尿器科まで網羅している。最悪、金がないなら、家具で治療してもらえるかも。でも、そんなに医者にかかりたくないしな。どちらかというと、鍼灸師、祈祷師、太夫さん、狸の油が好きだしな。

Dsc_0032 先日作った、靴べらの取り付けの模様です。椿の細い枝を使っています。

ここが、市販の金具だと淋しいでしょう。

Dsc_002435_2  椿のペグ。取り付けに5ミリのドリルが必要なのが難です。


個展終わり。

自宅での個展と言っても、やはり疲れるな。本日はほとんどお客さんは来ず。近所で陶芸をしているMさんが山歩きの帰りに寄ったくらいだ。暇なんで、前の道でオートバイを洗車していた。早めに配達の段取りをしたり。普通、最終日は割合売れるのにな。みんな、購入意欲がなくなったんだろうな。不況の影は最終日に出たな~。

Dsc_001766 でも、今回の個展、まずは成功で、今度の名古屋のグループ展で、豪遊は出来ないけど、居酒屋で一杯は可能だ。

こんなご時世ですから、お勉強はしましたが、精根傾けた高杯が売れたのは嬉しかったな。ちょっと自信がつきました。Kさん有難うございました。

モモの後ろの座卓も売れたよ。何でもいつかは出ていくな。いつも思うけど、お客さんが御代だけ置いていったらいいのにな。そうもいくまいが。

そんなことで、今日はHさんと「駅前酒場」で打ち上げをするので、会場を空けたまま、ブログを早めに仕上げました。


個展三日目

Dsc_000558 昨日は、お客さんもわりあい沢山来ました。

土曜日だったので、地元のお得意様に誘われて、6人で山中の居酒屋「やまぶき」に行ってきました。

Dsc_000866 ここの、カツオは、いつも旨いですが、いつお客さんが来るかわからないのによく仕入れるな。トマトも絶品じゃ。

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海老フライを頼むと土佐ジローのゆで卵が付いていました。よくわからない取り合わせですが、すべて平らげました。ビジュアル的にもユニークです。

Dsc_0017 全員ラーメンかうどんで〆ました。

Dsc_002088 皆さん、よく飲み(ビール、焼酎とは別に、濁り酒を一升空にしました)食い、飲まなかった奥さまの運転で帰りましたが、私はいつものように車でキャンピング。もの好きじゃ。

朝はゆっくり寝て、7時に出発。個展期間中のキャンプは初めてだ。

酔狂したせいか、本日の販売は好調で何とか目標に届きそうだ。

明日一日頑張るぞ!!


今日から個展です。

今日から、自社ショールームで個展です。見る人も少ないので、母親の生けた花を紹介します。

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お客さんは少なかったのですが、開店前と閉店直後にお得意様がきて、何とか初日の売上を恰好がつくようにしてくれました。有難いこっちゃ。

明日は、一杯お客さんの入っている映像をUPしたいですが、そりゃ無理やな。今日もショールームの外では近所の婆さん達が、入れ歯の話題で盛り上がっていました。

Dsc_0032 モモも待っていますよ。


今日も更新するかな。

Dsc_0011 靴べらの壁への設置の方法を考えていました。

  1. Aのように専用受具を設置する→野暮ったいが実用性は悪くない。

Bはシンプルですっきりしている。あまりオシャレとは言えないかも。

Cは柄に小さな穴を開けて革ひもを通す。

BかCだと思いましたが、今回はBでいきます。L型金具を買ってきましたが、壁にドリルで穴を開けて、木のピンを埋め込むのがカッコいいと思います。お客さんはドリルもってなけどな。

今回、Cを実際にやってみなったことが悔やまれます。一番オシャレかも。

たった6本の靴べらに商品開発してどうすんじゃい!まあ、こんなことに時間はかけません。

昨日、更新したHP→通い盆 モバイル文机


木の靴べら

昨夜は、高級居酒屋で、当社のお得意様のK社長に御馳走になった。こういうのは、貧乏木工家の役得やね。しかし、どうも場末の赤ちょうちんに慣れ親しんでいる者には、居心地が悪く、遠慮もあって・・・・・・・いっぱい飲みました。

6時から飲み始めて、社長と別れて、一人で「ノア」に顔を出して家に帰ったのは2時だったような。明日はまた6時から花見だ。

Dsc_0036 お得意様から靴べらを頼まれた。このところやる気がないし、二日酔いなんで、ちょっと、新しいことにチャレンジする。

椿の木を半割にして作る。椿なら柄を相当細くできる。

作り始めると、もとよりそのまま請求するつもりはないが、面倒で「こりゃー高くつくわ」

しかし、そこはプロ、3本目に取り掛かると、ツボが分かってきて、意外に商売になるかも。

Dsc_0044 普通の板材でもできるかもしれない。柄の部分に旋盤が使えたら楽だな。

しかし、どうも本格的な革靴に縁のない私は、ちょっとピンとこないのである。

でも、違いのわかるビジネスマンが、匠の技なる靴べらでピカピカの革靴をセットし、今日の戦場に出発する。クゥ~!イイカモ、イイカモ。