本日は、波もなさそうなのでウジウジ靴ベラを仕上げていました。
オイルフィニッシュです。拭き漆バージョンも良かったかも。でも、スッキリ楓の白がいい。
途中はこんな感じです。削って削って削り倒すのが木工の仕事です。
軸の細い部分は直径1㎝。板目と柾目を試したけど、やっぱり板目が良いようです。好みによるな。楓の場合、強度はそんなに変わりません。
一杯あっても使い道がないので、売ろうかと考えています。マテ貝掘りには使えません。
「おしん」の頃は、鼻水や食べ物をぬぐって、袖口が黒くてテカテカになっていいる人が沢山いたと思う。滅多に洗濯しないからです。
貧乏県の高知でも、流石に私の子供の頃の記憶にはない。鼻たれはまだいたけどな。
拭き漆をしていると、どうしても漆が付くのでこうなります。ブラスチックみたいに固くなっていて、木地に当たってカチカチいうので気になります。フリースの場合はハサミで切り取ればOKです。
途上国を旅しても、比較的暖かな国が多いので、袖口のカチカチ・テカテカを見ることは出来ませんでした。チベットなんかはテレビで見たけど、まだ一杯いるな。
5年程前、上海で初めて出会いました。道路工事のおばさんの黒ずんだ分厚い綿入れの袖口がカチカチになっていました。高層ビルとは対照的な光景でした。
もう5年10年で『それは日本人でした』ちゅうーことになりそうですね。日本人の仕事は肉体労働か、レジ打ちぐらいしかないそうです。しかし、レジ打ちで下宿代払って、生活出来るのかな?
俺も華僑相手の商品を開発しなければ。もう歳なので、手荒い中国人の親方の手元は出来ませんし。
今日は、秘密の節税プロジェクトをしていました・・・・・上手くいくかな。
先日の小机出来ました。
側面に大きな刳り抜きをして、軽量化を図ろうかと考えましたが、矢張り、そういうタイプの構造ではないので、止めました。
板厚16ミリを14ミリまで落としましたが、まだ重いです。もっと薄く出来ますが、見た目が不安になります。これで、重いと言われたら、檜で作り直すしかないです。まあ、その時はしゃーない。
高さは腰痛対策で、33センチと高めです。でも、立ち上がるときも補助になっていい感じです。
下部のカットは、将来的に布団に置いて使う可能性もあるということで、安定のためさりげなく入れてあります。
俺の作るもんは、やっぱ品がいいわ。人柄が出るな。
土佐の雛祭りの奈半利町で、また、昔作った家具に出会いました。
このお雛様、ちょっとセクシーやね。
「ホテルなはり」の大浴場です。10年以上前に納めました。材はクスノキとリョウブ。
天然木だと、風呂上がりでもベタベタしません。
梅に雀が集まっていました。(関係ないけど、カメラが新しいもんで・・)
会場の一つの濱田屋さんは偶然、私のお客様でした。この栃の座卓も10年ほど前作ったかな。
最初は、真っ白なんですが、いい感じに使い込まれています。
最終日に、軽くサンディングして汚れを落とし、オイルをかけてきました。
*座卓はブックマッチングで2枚剥ぎなんですが、後ろの板戸は3×6の魚梁瀬杉!の1枚板なんです。1枚が私の座卓の何倍もすると思います。普請道楽は恐ろしいですね。しかも、それを黒く塗りつぶしているのが粋です。
この凝った“契り”は、最初から意図したものではなく、濃いウォルナットが存在感あり過ぎて、下品になり、苦肉の策で内側にもう一度、栃を埋めました。
怪我の功名で、オシャレになりました。
この水切り瓦は、台風の多い高知県で、壁を雨から守るものです。でも、見栄もあるかな?
ちなみに、修繕するだけで、1枚につき1万円かかるそうです。古いもん守るのは大変ですね。
前方階段箪笥とでも呼びましょうか、奇妙な形の箱物の木地が出来上がりました。
ホゾが一棹につき、40枚もあるので丈夫です。
全体に、帯鋸で挽いた木肌を残していますので、拭き漆で仕上げると、かなり黒くなります。
このように、ポッチの位置が中央寄りのも試してみました。両面テープで止めています。
観音開きのフェイクのようで、面白いのですが、今回はボーっとした方が、形の面白さが引き立つと思い止めました。
意匠を現物でチェックするのも大事なことです。
ツマミを取り付けて、接着剤を拭き取ると、オッパイのようでした。
* ところで新調したカメラ、ニコンD7000、薄暗い所で、ISO1600に増感しても、さほど画像が荒れません。すごい性能です。しかし、チッチャイ画素数で撮影しないと、パソコンがついていけません。どうせ、ブログ用だからいいんですが。
昨夜は、車中泊で高知市内に飲みに行ってました。6時から飲み始めて、気が付いたら日付けが変わっていました。
居酒屋集合体「ひろめ市場」にある、私が制作した、カウンターと椅子。
もう、12年になりますが、ビクともしてない・・・・・ようです。
このタイプの椅子は貫を入れると、強度がグッとUPします。座板は、面倒くさかったので反った板をそのまま使っています。しかも、形はまちまち。
座面に紐を使ったものも検討しましたが、過去にホテル客室への納入で、2年足らずで問題が起き、とても居酒屋の使用には耐えられないと思いました。
ちゃんと作っていれば、それなり、いい感じです。
手前のヒノキのウレタン塗装のテーブルでは、酒を飲むには味気ないです。
(指で隠してみて下さい、雰囲気ぶち壊しなのが分かると思います。)
同行した、悪徳不動産サーファー。ひどくカメラを嫌います。普段、よっぽど悪いことをしているんでしょう。
午前様とはいえ、本当に淋しくなった、帯屋町商店街。
いつまで高知でやっていけるのか?!
本日も比較的真面目に働きました。
このように、ホゾとホゾ穴を開け、プラモデルのように組むのですが、最近は2棹一遍に作っても、ドエライ失敗はしなくなりました。学習するもんですね。
全体が、帯鋸仕上げで、厚みが一定でないので、ホゾ穴は全て現物合わせです。だから、左右、それぞれ寸法が大分違います。プロの方でも意味がわからないと思いますが。
これは、意外に難しい技なんですよ。手間の割には、効果が薄いのが特徴です。
妙なもんが出来たな。
扉が、ちょっと内部にオフセットされているのが気になりますが、ツマミを付けると巧く収まると思います。
ツマミの形で出来不出来が決まります。今回はオリジナルを考えるより、あっさり李朝の伝統的なタイプにしようと思っています。