Yチェア張替え一覧

Yチェア梱包システム

最近、Yチェアの張り替えが増えました。矢張りハイブリッド張替えが人気のようです。

しかし、荷物の開封や梱包は手間なものです。お客様は、もっと大変なのは言うまでもありません。ゴミも出るしな。

ほんで、NASAの協力を受け、新システムを開発しました。

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ここまでは前回と同じですが、包材は蛇腹のマットを使います。

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まず、上半分に被せます。ゴムがきつくて一人でやるのは難しい。

片方を出来るだけ奥まで被せるのがコツです。

裏返して・・・・・・

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もう一枚被せて・・・・・・可愛く紐で縛ったら完成です。

先に包材一式を宅急便で送ります。納品が済んだら同じように箱に詰めて、着払いで送り返して下さい。

往復の送料がこちら持ちなのが難ですが、中途半端な梱包より安心です。

2脚以上でしたらシステム使用料は無料です。


Yチェアの梱包

Yチェア2脚を張り替えると、入れ換わりにまた送られてきて、やっと終わったと思ったら、まだ2脚あるという。

つまり、一度に椅子がなくなると困るから、同じ包材を利用して3回往復させていたのです。実に賢いやり方ではあります。

輸送には手間要らずの「家財宅急便」を推薦していましたが、東京→高知が8千円もします。

今回はクロネコの「ヤマト便」で送る方法を説明します。

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重ねてもカックイイな。

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写真のように6か所を紐で縛れば動きません。きつく縛って下さいね。

紐の色は赤じゃなくても結構です。

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上からプチプチや毛布をかけて2ヶ所縛ります。

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裏返して縛ったら出来上がりです。

「ヤマト便」の場合、東京まで2脚で3千円くらい、契約をしていれば2千円くらいです。

張替え料金はこちらをクリック!


Yチェア解体治具

私のブログの読者はダントツ圧倒的に東京都が多いです。何故かは分かりません。2位は英語圏です。これもよく分からない。

今月半ばに、家具の修理やらで上京しますが、直接会って家具の発注をしたい人がいれば連絡して下さい・・・・・・いないとは思いますが。

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クッション入りの張り替えが人気なのか、ぼつぼつYチェアが持ち込まれます。今回は京都から。

7割方は前後にガタがきているので、解体修理をします。外れにくいホゾをハンマーで叩くのもなんですから、治具を工夫しました。(俺のじゃないし。)

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この軽四用のジャッキは、安価で使い道が多いです。

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矢張り、ホゾ先よりホゾ穴が深い。今回は3~7ミリの範囲で、前回よりはましですけど。

きっとホゾ先の長さがまちまちで深めの穴を開けているんだろうと思います。

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ペーパーコードの“ハヤセ株式会社”に「なんとか直接販売してくれないか?」と連絡したら、直販ショップが出来ていました。知らなかった。

静岡の販売店の半値以下です。有難い。

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今度のペーパーコードは異常に綺麗に張れます・・・・・と言っても誰でも出来るわけではありません。

コツがありますが・・・・・・・・・・・言えん。

でも、数をこなせばアホでも出来ることは私が実証しています。


Yチェアの修理

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6脚あるYチェアのうち一つだけ、前後にカクカクするので修理してほしいと依頼があった。

座編みはまだ十分綺麗でしたが、バッサリやってくれとのこと。

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うーん、このホゾ先の形状はいけませんな~。

前にメーカーで張り替えた時にいい加減な修理をしたのか、最初からなのか?

木片を張り付けて、ホゾ先を再度削り出す方法もありますが、そんなに暇じゃないしな。PIボンドをタップリ充填する方法をとりました。

しかし、この個体だけなのか、ホゾ穴がホゾ先より10ミリも深い。難義です。

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前にも書きましたが、上の座面のホゾは細過ぎます。

下の貫のホゾは幅があり過ぎて、材の収縮の影響を受けます。ここを2本の細い貫でつないであれば、Yチェアの故障はぐっと減ると思います。

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ガチガチに組上がりました。

後脚は複雑なラインで曲がっているように見えますが・・・・・・・

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2次曲面なんですね~。

45°に捻ることで深みのある表情を作っているのですね。伊達ではないぞ、ウェグナー!

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ついでに、実家で使っている椅子4脚も修理しました。

このタイプの脚は丈夫なのですが、流石に杉では無理があります。でも20年使っています。これで、後10年は大丈夫でしょう。

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昨年張り替えたスツール。これも内部にクッションが入っています。


ペーパーコード付く?

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お客さんが少ないのでスツールのペーパーコードを張っていました。

実はこのスツール、あるマイナーな筋から「ペーパーコードの使い道はないか?」と頼まれ、やむなくデザインしたんですが、軽くていいので急遽商品に加えました。

ところで、本日の天気ですが、短パン、Tシャツで作業していても、汗だくになりました。

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妙なことはあるもんで、お昼に高知市のお客さんから、ウェグナー・デザインのスツールが張り替えで持ち込まれる。

恐ろしい偶然。

明日あたり、なんか大当たりがあるといいのですが。

しかし、世の中がそのような仕組みでないことは、50年超の人生でよく承知しております。


Yチェア張り替え

このところ、昼間は雑用が多く、夜は飲みに出ていたので、懐は寂しくなるばかりなのじゃ。

もうそろそろ、ブログもいつものペースになるかな?

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久々にYチェアの張り替えをしました。財政厳しい折、貴重な現金収入です。

しかし、久々にやった一脚目は気に入らなくて、計5脚張ったら、手が腫れあがりました。

それでも、張り替えは無心になれて、割と楽しいんですが、荷物をほどいたり、再梱包したりめんどくさいです。お金を稼ぐのは何にしても大変ですね。

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4脚分のクッション。

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紐の結び目は、なるだけ1番下の層に来るようにしないと、クッション材が入りません。

一ヶ所、失敗やな。

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このように、このタイプの座編みには、緩衝材を入れるのが普通なんですが・・・・・面倒なんでしょうね。

座面は、ガチガチに仕上がります。こんなことなら、もっと早く頼めば良かったと、お客さんからメールが来ました。


美しいものには・・・・

ハイエースの8ナンバー化の改造をやっていますが、案外大変です。普段使わない木ネジやべニアも使っていますが、これはこれで別の技術が要ります。べニアはすぐささくれるし、全然面白くありません。

ベット設備については、杉のフローリングの床があるのに、やっぱり作らないといけないようです。友人たちは、マジックで描いといたら、とか水糸張っといたらとか、無責任なことを言っています。どうやら、それなりの構造物がいるようです。コンパネや絨毯を敷いただけではだめなようです。

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この前の続きのYチェアーの話です。特に面白い話ではないので興味のない方は読まない方がいいです。

この椅子が弱いことの、もう一つの原因は前脚と後脚をつなぐ構造材が2本であることでしょう。ペーパーコードを張る部分と貫。これは致命的だと思います。

座面に紐を張るタイプの軸組み構造の椅子では、貫は殆どの場合2本以上です。多くの資料が載っている“UPPER CANADIAN FURNITURE” を見ても、通常は2本、肘付きだと3本、ロッキングチェアーになると4本、都合5本の構造材でつながっています。

Yチェアーの貫はその分、太く作ってあるんですが、貫の場合、太く作ったらいいというもんではないんです。全体に柔構造でありますから、細い貫2本が絶対に効きます。でも、そうなったら下半分が平凡な印象になりますが。

ウェグナーはこの件で製作ともめて、工場の床に寝っ転がって駄々をこねたそうです・・・・当然ウソです。でも、この部分は相当もめたと思います。

ただ、前回書いたように、乾燥がもっとしっかりしており、ホゾの精度がよければ、相当いけると思います。どちらにしても、子供のギッコン、バッタンに耐えられる椅子ではありません。

どうも、落ちが見当たりません。使用にあたっては、座面の張り替えのことも頭に入れておかなければなりません。結構維持費がかかりますよ。美しいものにはそれなりにリスクがあるんですね。

フェラーリやシャコタンは腹するしな・・・・・・・・うまく落ちたかな。


Yチェア張り替え ,完了。

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ここ2,3日に本業以外のことで非常にに忙しいです。ウチは本当に暇な工房なので、珍しいことです。あと、ハイエースの車検が終われば、雑用はすべて終了します。もう一息!

Yチェアの張り替えは、なかなか奥が深いです。いつも100点満点とはいきません、でも段々巧くなっていきます。頭はボケているんですが、手は勝手に動きます。この調子だと痴呆になっても張り替えは出来るかもしれません。

このくらい編んだところで、12枚のクッション材を挿入するのですが、その後はかなり編みにくくなり注意が必要です。

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パーンと張りがあるのが確認出来ると思います。実際やや膨らんでいます。音もパンパンします。座っても座面の落ち込みは殆どなく、異次元の座り心地です。

ハイブリッド座編みと言いたいところですが、前にも書きました通り、古くは馬の尻尾の毛などを詰めて行われてきたことです。なぜPPモブラー社が行わないのか不思議ですが、矢張り手間がかかるのと、座面の張り直しも重要な収入源と考えられていて、早くダメになった方が儲かるんでしょうね。

腰痛持ちの方にはお薦めです。

*ブログの最後に青いチッチャなものが付くようになりました。何かな?


Yチェア張り替え (詳細版)

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1年半ぶりにYチェアのペーパーコードの張り替えをやりました。

昨年は、十分仕事もあったし、張替の注文もないし、この事業からの撤退を考えていたのですが、HPから削除しなくてよかったな。厳しいご時世、何でもして生きてゆかねばなりません。

時間があいたので、ちょっと自信がなかったけど、手が覚えていました。

Dsc_0003123 当社の特徴は上下のペーパーコードの隙間にクッション材を埋め込むことです。

これによって、ライフはおそらく倍は伸び、格段に座り心地が良くなります。

全部のペーパーコードに均等に荷重がかかるため、座面の落ち込みが少ないのです。

写真のクッション材はホームセンターによく売っているものです。安価な割に低発泡で硬いです。

Dsc_001366 表からみるとこんな感じ。計12枚入っています。形状はNASAに解析を依頼しました。

この、クッション材は3枚で丁度いい厚さになります。もちろん、モールドの一体型がいいのです。メーカーが、どうして、作らないか不思議です。

このあたりで、挿入しますが、後の作業は少しやりにくくなります。

Dsc_001056 裏です。先日、日本刺繍の先生と話をしたんですが「裏が美しくないと」と言っておられました。Yチェアの場合も同じです。裏も表と同じでないとだめです。

しかし、Yチェアのフレームは随分傷んでいることが多いですね。この話はまたの機会に。

本日、お客様に発送しましたが、2脚を重ねて近畿圏まで、黒猫のヤマト便で1730円でしたよ、齋田さん。たぶん、高知は不景気なんで厳しいことを言わないのかな。助かります。


Yチェアー張替え

Yチェアーの張替えはじめました。

Dsc_00490005 シェーカースタイルのイスの布テープ張りは、何十脚とやってきましたが、ペーパーコードの張替えは経験がなく、やってみたかったのです。

布テープ張りは、根気が要りますが、ペーパーコードは少し技が要ることがわかりまた。

当社の特徴は、隙間にクッション材を詰めることで、格段の座り心地とライフを実現しています。

Dsc_00450003 張替えのみ¥19,000(詳しくはホームページ参照)

Yチェアーの良いところは、ご存知と思われますので、悪口を書きます。ひがみとも言う。

1、どちらかと言えば、華奢で子供の乱暴な使用等には耐えられない。(まあ、殆どのイスは耐えられないか)

2、最大の弱点は、矢張り座面で、新品の時から、腰が、あまり気持ちが良くない。無論、軽量と言う利点を生み出している。

3、今回のお客様は2回目の張替えとかで、イス代を含めると10万円以上!高~。

しかし、背もたれがラウンドしているので、いろんな座り方が出来ていいなあ。結局、イスはじっとしているのではなく、胡坐をかいてみたり、ズルっとしたりして過ごすもんなんですね。