昨日のブログ「極」の字に横棒が抜けていました。もうパソコンなしに漢字は書けません。実際人前で字を書くときは超緊張しますね。
「木工家専用」一覧
木工中級技術
新しい自主製作が佳境を迎えていますが、それは事情によりUP出来ません。まあ、何でもかんでも載せるのもどうかと思う・・・・・と言うのは「お前に言われたくない。」と言われそう。
反り
本日は手元の温度計で36℃オーバー。ゆるゆる仕事を進めないと死んでしまいます。
始末した。
全く持ち上がらなかった。持って持てないことはないだろうが腰が壊れます。芯に近い板はバンドソーで割りました。
皮と身の間が美味いせいか、虫もこの部分に入りますから。
大工の製本
でも、これではすぐ破けてしまう。
そこでエアタッカーを使うことを思い付きました。
一般の方は参考にならなかったと思います。手動のタッカーでもそこそこいけると思います。
ベンチのクレーム
新旧比較
風邪気味でしたが、根性で持ちこたえています。
でも、昨日から扇風機を回したいような陽気です。
右は15年ほど前に作ったT型チェアー。
別に手抜きしたわけじゃなくて、和食店用に納めましたので、素朴で民芸的なデザインにしております。
このほど、別の店で使われることになり、修理し汚れを落として塗り直しました。
左の現行品は10年ほど前からこの姿です。
何も知らなかった頃の貫通ホゾ。クサビ入り。クソ木工雑誌の影響です。
十分な厚みがあれば、貫通ホゾは百害あって一利なし。特にクサビは胴付じゃないと意味がありませんし、穴も臼にしなくてはなりません。
実際、何脚かはホゾが突き出ていました。
この脚の形状は凹んで見えて、造形的に難あり。
このように外側に膨らんでいるのが○。
穴開けの角度が急になり難易度は増しますが。
『石の上にも3年』ちょっとずつ進化してゆきます。
フェイスワーク
今日の話は一般の方には分かりません。
T型チェアーの在庫がなくなったので製作中です。端材で都合11脚の予定です。
座面の窪みを削り出します。いや、削り取るか?
このようなワークの形状は危険です。気を付けないと。
チャックは大きなものを使うほど、振動が出ません。
ツールレストはワーク近付け過ぎてもいけません。適当な距離を置かないとスムーズに刃物を動かせません。
それよりもツールレストの高さが大事なようです。
使う刃物はボールガウジとスクレーパー。
私は棒削りは得意なのですが、フェイスワークは中級クラスです。
柔らかいタモではスクレイパーで仕上げようとすると、慎重にやっても“むしくれ”てしまいます。傷は結構深い。
刃先に“返り”を付けるとかなり改善します。
ボールガウジだと切れは良い。刃物をよく研ぐのと振動を抑えるのがコツです。
しかし、私の技術ではスムーズな曲面は無理。ただ、この位ならペーパーで簡単に修正出来ます。水拭きした後の毛羽立ちも僅かです。
硬いカエデの場合、スクレーパーでもスムーズな鉋屑が出て、そのまま仕上げにかかれます。
どちらの刃物もそれなりに使い道があります。色々な刃物を使うのが木工旋盤の楽しいところです。
しかし、轆轤作業自体が金を生むわけではないので深入りは禁物です。
木取り
椿も盛りを迎えております。初冬の淋しい庭に彩をくれます。
他の仕事もあるので、食器棚の木取りをのんびりやっています。
これが中々難しいのですよ。
問題のある箇所をバンバン外していくと材料が足りなくなってしまいます。
それにいい所だけだとのっぺりした印象になります。
こういう部分は使ったほうが面白い。でも、表面に使うかどうか?
多少の干割れは接着剤を流し込んで補修。
腐れや傷は一編に切り落とさないでちょっとずつ様子を見ます。
杢も合わさなければいけないし、引き戸に使う部材は無傷が欲しい。木取りは木工上級コースです。
どうやら、棚板や裏板は取れそうにありません。それでも、杉やヒノキで間に合わせるわけにはいかんやろな~。
*材木は普通、半割にしたり、分解していくと多少は狂うものですが、マホガニー全然狂いませんね。良材と言われる理由の一つでしょう。