まあ、とっくに出来てたけどな。チークオイルは夏なのにホントに乾かないな。もう、恐ろしくて使えない。
4リットル缶で買うのがいいかもな。
笠木を背面から見たところです。
ボチボチ英語圏の訪問者もいらっしゃるので、今日のお題は横文字。英語的にはOKなのか?
新作の椅子、出来ました。貫の位置を決めるのに手間取っておりました。明日から拭き漆をします。
思ったよりも丈夫で、耐久性もありそうです。円錐形の脚の形状は、一考の余地ありです。
この写真ではわかりませんが、後脚がぐっと、後方に転んでいます。
最後の最後に、前後を間違えて入れてしまいました。きつ過ぎるなーと思ったんですが・・・・外していたら表面が割れました。自分で使うには十分です。今座っています。
当社のホゾは超精密に出来ているので、失敗して外すときは、たいてい材料が破損します。後戻り出来ないのに、うっかりミスはありますね。
この部分の強度は全く問題ありません。(でも象が乗ったら壊れちゃう)
3年に一度出番がある、写真奥の両スライドテーブル丸鋸が活躍しました。
新しい形状は、新しい素材とか技術が登場しないと困難です。椅子のようなジャンルはなおさらです。
今回、ナチュラルベンディングの技法でちょっと新しいデザインが出来たのではないかと思います。
完成した椅子を見ながら一杯やるのが、木工家冥利ちゅうもんですな。
やっぱり、体が完全でないといかんですね。健康が第一じゃ。
現在、床に伏せっていた時に考えた椅子を具現化しております。頭の中のものを実際に作るのは大変です。
実は、ナチュラルベンディングで曲げた、ちゅうか曲がった板を座板と背もたれに使っています。
ムク材を使った椅子としては、世界でも初めての試みだと思います。(ブログだから何と言ってもいいのだ)
右は厚さ10㎜で試作。補強も入れましたが、ちょっと厳しいので諦めました。割れやすい栗ですし。
左のものでも15㎜です。うーん、ギリギリのところです。もちろん乱暴な使い方は出来ません。座るなんてもっての外・・・・・・・。
先ほど、脚を貫なしで挿入して座ってみましたが、なんとかいけそうです。超軽量椅子を目指しましたが、この構造では無理のようです。
新しい試みは、なかなか前に進みません。でも、あすは木地の完成までいきたいです。
ナチュラルベンディング: 私の造語で、薄く引いた板を、風雨にさらし自然に反らせ、乾燥させることをいいます。ただし、思ったようには曲がりません。
通常は反りを抑えるため、厚板で乾燥させます。薄く挽いた場合は、桟積みして狂いを出さないようにします。
ベンチの脚を挽きました。細長いスピンドルに比べると全然楽です。
先端のホゾの直径は計りますけど、後は目分量です。
下端の太い方は直径60㎜ほどですが、測定すると±0,5㎜に収まっていました。
やるもんやな。もう、数千本は挽いたからな。
でも、上手くなっても、金にもならん、自慢も出来ないところが木工のむごい所だな。
前にも書いたと思いますが、このなだらかな円錐形は意外に高難度で、エンファシスは簡単です。
いずれにしろ、手前の刃物(スキューチゼル)がよく砥げてないとうまくいきません。楠は比較的柔らかいので、奥の薄刃のオーバルタイプを使いました。良く切れますが、危険なチゼルの中でも、より神経質な刃物で最初は恐ろしいです。なかなか手が伸びません。
●手慣れたように見えても、昨日はせっかく取り付けた脚の先端を、短く切り過ぎるという大失敗をしてしまいました。
計画通りだったんですが、座ってみるとやたら低い。こりゃいかんわ。脚を根元から切り落とし、直径30㎜の穴を32㎜のドリルでボーリングしました。うまくリカバリー出来ましたが、えらいロスや。焚き木が増えた。
実は切り取る部分が5㎝以上の長さがあり、「切るな!」という楠の声を聞いたような気がしました。段階的に切り取ろうかと考えが、一瞬、頭をよぎりましたが、重いベンチを何度も裏返すのは大変です・・・・・・夏だしな・・・・・・悪魔の声に負けてしまいました。
木工をやってる皆さん、作り直すのはやっぱり何倍も大変ですよ~!「急がば回れ」ですよ~!夏は特に・・・・・。
夏に仕事は無理です。ここんとこ膝も痛いし、毎日3時間ぐらいしか働いていません。読書三昧です。
今日、楠木からベンチ用の脚を木取っていたら、チップソーがチン!と音をたてた。
「ありゃ~、また散弾か~?」でも、どちらも同じ形だし、鉛なら音はしない。釘と推測された。
直径80㎝ほどの楠の表面から10㎝の所でした。やっぱり釘の頭は表皮側にありました。
そう、古いものではなさそうです。人家の近くの木でしょうね。
ひょっとしたら呪釘か?だったら今夜あたり・・・・・・・・・・・・酔っ払うかもしれないな。
以下は、木工家のためのオマケです。
脚のホゾ穴を開けるのには、リフターテーブルとラジアルボール盤を使います。
台湾製?のボール盤は最低の作りで、いちいち頭にきますが、手持ちで開けるよりは、ずっと楽です。
このボール盤は3年に一度活躍します。
一人膳出来ました。大分前に出来てましたが、ホームページと同時にと思い、UPするのが遅くなりました。
なんとなく、オブジェのようでもあります。反り具合とか、全体の成型もそれぞれ個性があります。(ものは言いようです)
構想から足掛け6年。ナチュラルベンディングを利用した初めての商品です。世界で最初かも。
全然、話が変わりますが、図書館の貸し出しが4冊から6冊に増えました。雑誌や絵本なんか借りるのに便利です。
今日、展示場でイスが売れました。めずらしいこともあるもんです。有難うございました。
最近、お客さんは多いのですが、ボランティアみたいな仕事の依頼とか、HPのアクセスアップをしませんかとか、こっちに実入りはなく、持ってかれることが多いような気がします。時間も潰れるし・・・・・・経済が末期になるとこうなるのでしょうか。
お客様から頼まれて、木の塵箱を作っていました。ついでに何点か試みました。
先日のお箱と同時期に頼まれたのはラッキーでした。
小さいのは高さが20㎝ちょっとで、文机の横に置けばオシャレです。しかし、需要はあるかな?
今時、座業で執筆する人なんて日本にいるかな?そうなると世界中にいないしな。
“輪島屋”さんも注文で作ったことはあるそうですが、私のように余分に作ったものは高くて売れなかったそうです。商売は難しいよな。100円ショップで売ってるしな。
アクセントの指をかける穴は、ヘグナーの糸鋸があるので気持ちよく切れます。
今日は、良く寝て、仕事もした。寝られるっていうのは、膝のダメージも関係しているのか?夏バテか?飲み過ぎか?全部(複合)か?
拭き漆の合間に、ホームページの”ショールーム”の改良もしました。見て下さい。ほんとにデジカメはきれいに撮れるな。実物見たらがっかりだろうな。
一人膳の木地出来ました。といっても、実際は塗りの最終段階に入ってます。
一度に10枚というのは、手作り木工家にとっては、ちょっと苦痛ですね。我慢の限界かもしれない。チョビットだと効率的でないしな。
数の問題は頭を悩まします。
盆にも膳にもなります。軽いし、手が入るし。呪文を唱えると飛行します。
カタカタする可能性もありますが、安定のため4本脚を採用しています。
湿度をかけて漆を乾かしていきますが、さほど狂うこともないようです。
今日は休日だというのに、仕事をしていた・・・・と言っても半日ほど・・・・しかし、普段も半日くらいしかしてないような気がする・・・・・夏だからな。
休日に仕事をするのは、あまりいいことではない。生活のリズムが狂い、メリハリなく、結局平日の仕事の能率が上がらないことが多い。でも最近は別の理由がある。不景気のせいで、休日に仕事をすると、平日の仕事がなくなちゃうんだ~!
しかし、下手に外に遊びに行くよりも、家で木工でもしてた方が面白いし、金もかからない。ひょっとして作ったものが売れるかもしれないし・・・・・お寒いけど、そうなんです。でもまあ、これはこれで商売のスタイルとしてはいいのではないでしょうか。
その点、大工さんや建具屋さんは勝手に家を建てることは出来ないので、苦しいですね。
仕上がった一人膳の天板の様子です。見事に反ってます。ピザの生地みたいです。
これはこれで、難しいのよ、と言っておきます。(そうじゃないと金にならんしな)
旋盤で挽いた左の棒から、4本の脚を削り出します。今回は10枚なので40本。最近は本当に根が続きません。
天板が薄いので本来なら貫通ホゾにしたいところですが“お茶”っぽく仕上げたいので止めホゾです。貫通ホゾではガンダムっぽくなります。
洗面器を2つ用意して、1工程終わるごとに、移していきます。
なかなか前に進みませんが、ここまでくれば、木地はあと一息です。
年取ってパワーはなくなったけど、相手のすきを突くというか、じんわり真綿で首を絞めるような戦い方は出来るようになった気がします。
木工は持久戦じゃね。(決まったかも)