黒田辰秋の円卓 その後

蒸せますがそれほどでもない。でも、工房はエアコンをかけています。

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難儀して仕上げた辰秋の円卓ですが、使いもしないのに部屋にデンと置かれています。
何処にいても目に入りますが、やっぱいいわ~!
存在感はあるけど嫌味がない。気持ちがいいんです。
考えてみたら自作の家具はベットとパソコンの前の椅子しかないな。
デスクなんかもちゃんとしたものを作ったらグッと雰囲気が良くなるんだろう。
ところでこの円卓は天板が反っていたのですが、辰秋の作品にはそういうものが多く見られます。造形は名人でしたが材の乾燥には疎かったようです。
これは多分、辰秋クラスの名人ともなれば京都の銘木屋で金に糸目をつけずに何十年と寝かした材を買えたからでしょう。多分丸太買いして製材して乾かすなんてやった事がないのではないでしょうか。黒沢監督の別荘の丸テーブルもナラの生材で苦労しています。
上の円卓も木取り的にはかなり無理があります。狂いにくいヒノキを使ったとしても。次回はこれで初宴会したらUPします。

コメント

  1. 水谷堅 より:

    こんにちは。
    いつも拝見させていただいたいます。
    何とも言えない存在感の座卓ですね。
    化粧直しされたのに古艶が滲み出てきているように見えます。
    宴会の酒でさらにいい味になるんでしょうね。

  2. キラ より:

    いつもありがとうございます。
    練りが足りなかったせいか朱の発色が今一ですが
    まあ、それも渋くていいかも。
    実物はもっとカッコいいんですよ。
    材は多分ヒノキですが漆が何層にも重なっているため相当強固です。