木工道具・機械一覧

ルーターマシンは恐ろしい。

 
本日も蒸せます。もう梅雨入りですね。
本日は一般の方にはビタイチ分からない木工家専用です。
 
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脚への深穴掘り。
 
ドリルで使う簡単な治具で手で押さえてやったら、刃物が触れた瞬間吹き飛ばされた。
 
「ゾ~!」
だからルーターマシンは厭なんです。恐ろしい~。
 
トリーマーにしろルーターにしろ便利な機械ですが重大な欠陥があります。
それは、普通の電動工具は負荷をかけると反発するか力が弱まりますが、ルーターは逆に引き込まれてしまうのです。本来、NCのように機械送りで使われる道具なのです。しかも、工場のNCなんか壁で覆われていて作動中は無人です。如何に木工家は野蛮な行為をしているか分かりますね。
 
ほんで、2日かけて治具を作りました。しかし、手送りは矢張り無理。
 
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フライス盤に付いていたパーツでハンドル送りにしました。
 
効果は絶大です。軸径12、刃径9、深さ25の加工を2回で送ります。スムーズでキレイ。柔らかいヒノキですから1回でも可能ですが怖い。どうせ暇だから安全な方がいいです。
 
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段取りを整えたら後は楽ですね。緊張するけど。
 
ルーターマシンにしろ横切り盤にしろ、もしアクシデントがあっても、指を刃物に触れない位置に置くことが重要です。
しかしまあ、ルータによる深穴掘りは手作り木工では避けた方が無難だろうな。
 
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あんまりキツイと丈夫ですが組み立てが大変になります。
 
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貫が板だとモダンな感じになりますね。
まあ、不細工なのは間違いないですが。
 

スクローラー糸のこ盤の修理

 
本日は蒸し暑いのでエアコンを入れたら寒かった。
 
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このところ、妙に調子の悪かった糸のこ盤から異音が出だして、ついには何もしてないのに鋸が切れてしまいました。
 
メーカーに電話しますと、なんか愛想の悪い若い兄ちゃんで
 
「品番が分からないとお答え出来ませんが。」
「AWスクローラーオートです。」
「そりゃ、古いですね~。」 (余計なお世話じゃ!)
でも、要領よく修理方法を教えてくれました。
 
プーリーに付いている固定ねじが緩くなって上下動のタイミングがズレていたのでした。40分ほどの修理で完調。古い機械は直るもんじゃね。
 
Aは自動チャックのソレノイドモーター、Bはベルトの回転から掃除用のエアーを作り出す装置。どうも洗練されてない機械ですが、恐らく最新型は合理的になっているでしょう。
 
ところで、昔なら出入りの機械屋に聞くのでしょうが、今はメーカーに直接が多くなりました。メーカーもネットで売ってたりするし。

ラメロ ジョイントカッター

本日は一般の方には分からない、レアな木工機械の話題です。
 
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マキタのジョイントカッターを過不足なく使ってきましたが、時々目違いが出るし(多分私のミス。でも機械も悪い。)評判のいいラメロを買ってみました。
 
早速使ってみましたが、これはいいです!何でもっと早く導入しなかったのか。少々高いですが使用頻度は高いし、据え置き式の機械に比べれば安いものです。
 
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各部の精度が良く、気持ちが良い。
しかし、落下したら叩いて直すってわけにはいかんじゃろな。
 
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スライドはレールで。
 
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一番小さいビスケットは厚さは3ミリで
専用のカッターが必要です。
一番大きいのはMAXで2度押しします。
 
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集塵も完璧。
でも、マキタより立派な袋はオプションで¥7500もします。トホホ。
 
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欠点は重いことです。しかし、実測したら旧型マキタ・3100グラムに対して
3250グラムでした。(「暮らしの手帳」か?)ちなみに刃の高さ調整機構の付いた上級機はさらに500グラム重く、便利ではあるものの板剥ぎ中心では必要ないでしょう・・・・高価なのでそういうことにしておこう。2台あれば便利ですね。
 
モーターは日本仕様でスムーズで強力。ビスケットは緩めで、手で押し込め作業効率が良い。それでいて目違いは少ない。
 
購入先のTOOLS.GRの山田さんによるとラメロはビスケットジョインターだけを作っている会社で、他社からは抜きん出ているそうです。TOOLS.GRはいつもオマケを付けてくれて有り難いな。
 
あちこちのブログも全然当てになりませんね。この機械、プロだったらすぐに元が取れるがな。という訳で、私のインプレッションも当てにはなりません。
 
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ステッカーが同封されていましたが・・・・・・・洒落なんじゃろーか?
10万人に一人も知らんと思うけど。
 

充電式ランダムオービットサンダー

本日は珍しく有力なお客さんがおいでたのですが、昼寝の最中だったので複雑な気持ちでした。なるべく正午から2時は避けて下さいね。
 
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マキタから充電式サンダーが出たので買ってみた。
 
パワーはデータ的には変わらないのですが、実感として7割程度の力。メーカーに文句言ったら「おっしゃる通りです。」と素直に謝られた。
 
重く、握りにくいです。しかし、周速が安定しているので仕上げやテーブルのエッジを削るのには重宝しそうです。何といってもコードレスですし。
 
右の100Vはいろいろ使った中では一番優秀な製品だと思います。
 
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手前2台はボッシュの直径125と150。ことタイプは片手で扱い辛いので殆ど使いません。存在すら忘れている。
 
奥のリョービ直径100は
グリップの無いものは片手にスッポリ収まるので6台消耗してきました。すぐ壊れるのでお薦め出来ません。このタイプは使いにくいので生き残っています。
 
ベルトサンダーも併用しますが、最後はランダムオービットの時代になったかと思います。
 
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中杢風に巧く剥ぎ合わせが出来ました。

木工の集塵

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引き出しの製作をしていたら、最近、横切り盤の集塵が悪いのが気になりました。

危険な機械なのでスッキリ集塵してくれないと困ります。

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奥の上に伸びるブリキ管までが怪しい。持ち上げると何となく重いし。

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こんだけ詰まっていました。吸わんはずじゃな。

道理で最近、木片が集塵機のプレートファンに激突する音がしなかった訳です。

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片方の3馬力の集塵機でバンドソーも集塵します。

管のカーブはなだらかなほうがよろしい。ブリキ管はホースに比べると抵抗が半分だそうです。


ぺティーワークの改良

本日は風邪気味でやる気がなく、また波もないようでしたから、遊びもせず、仕事もせずという状態でした。冶具を作ったり図書館で本を借りたりして過ごしました。

木工やっている人でも一部の方にしか理解出来ません。

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ペティーワークでアリ組みの切断をする場合、手で固定してやるのですがフェンスの高さが4cmくらいしかないので、長いものは不安定です。

以前は材料にジグを付けてやっていたのですが、本日フェンスを延長することを発案!

何で今まで考え付かなかったのか?風邪が功を奏したか?

しかし、墨線が見えにくいな。

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手元にあったライトは強力過ぎて眩しい。ローソク立てるわけにもいかんしな。

100円ショップで買ってきました。これは便利です。カッコいいし。10時間点灯すると書いてあります。

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表には傾斜穴を開けています。

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裏もバッチリじゃ。

木工仕事は墨線がハッキリ見える事が肝心です。

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このタイプも使える。酷い作りで不細工ですけど。

しかし、最初のタイプはボタン電池が2個入って100円なんですが、予備に電池を2個買ったら200円でした。本体はマイナス100円なのか?

大量にある一円玉を処分しようとレジに並んだのですが、5商品で540円。このショックも大きかった。


バンドソーの憂鬱

本日、裏山登山を敢行。特にトレーニングをしたわけではないが頂上展望台まで20分を切るよう頑張りました。普段は全て22分前後でした。

結果は19分40秒。流石に息が切れました。まあ、高校生の全盛期にはこの位の山は走って登ってましたから。

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現在、引き出し7杯のキャビネットを製作中です。箱物は材料が沢山要ります。これでも全部じゃない。

私は分厚く製材して乾燥後、バンドソーで挽き割って所定の厚さにすることが多いです。

だからバンドソーの精度は重要です。

しかし、ここ数年、純正品の焼きの入った刃が安定しないというのは前にも書きました。

http://kira1008.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/1-11e5.html

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そこで、検索で上位に出てくる「岩崎目立加工所」に注文してみました。

丁寧に鋸カバーが付いて、これはいけそう!

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共振がひどく話しにならない代物でした。大体は鋸幅が10ミリも広いのはいかんじゃろ。

生材用の刃なのか?凄い音をたてるので怖くて使えないし。

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出入りの機械屋が使っている鋸屋に特注しました。

オオ!昔の純正品と同じように精密板割りが可能です。無音。これでなくっちゃ。

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私は通常リップフェンスは使いません。製材中にも刃の調子が変わることがあるからです。

このフェンスは独自に考案したもので、ごく薄い板を挽き割る時に使います。


スライドレール

リニアの起工式があったそうですが本当に作る気なのですか?人がドンドン減っているのにどうなんですかね。どっから金が湧いてくるんでしょう。

汚染水ドンドン増えているけど、そっちは忘れていいのでしょうか。

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引き出しのキャビネットを頼まれているのですが、奥行きが30cmしかない。そうなると、お客様は奥の物を取り出す時、引き出しを一杯まで開けて片手で保持しながらゴソゴソやることになります。それは不便です。奥がデットスペースになる可能性大。

ほんで、試しに「3段引きスライドレール」というのをとってみた。結構重いです。ベアリング入りで、ガタもなくスムーズに動きます。

しかし、木製品に付けるには違和感はあります。事務用品みたいに毎日ガンガン使うなら絶対スライドレールだと思いますが。簡単そうだしな。

ウ~ン、どうしようかと考え中です。


激安!

バス事故は結局、アベちゃんの目指す超格差社会が原因ではないでしょうか。まあ、世界的な現象ですけど。

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上の大きな鉛筆削りを回すために、昨年100Vの振動ドリルを買ったのですが、回転が速過ぎで使えませんでした。無段変速なのですが、トリガーで調節するのでかえって危険です。前のはツマミで調節するタイプでした。

中央の12Vのドリルを久々に取り出しましたがバッテリーが弱っています。スペアは行方不明。

マキタ掃除機の18Vバッテリーを利用するつもりで、右の振動ドリル本体のみ購入。流石に強力です。スピードも丁度いい。

実勢価格¥16000なのですが、中古でもないかとオークションを見てみたら、アメリカ・マキタの新品が半額でありました。どういうシステムなのでしょう?ダンピングか?

ちなみにリチウムイオンバッテリーは本体より高価です。

しかし、雪のせいで届いたのは殆ど仕事が終わってから。さらにショックなのは左の10Vでもなんとか回せる。まあ、振動付を選んだので出番はあるでしょう。

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座板はほぼ完成。木工は研磨が半分以上を占めますね。

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脚は太さや曲がり具合でカップリングします。

挿入角度が全部違うのが面倒と言えば面倒なのですが、慣れればそれほどでもありません。


インバーターの憂鬱

木工旋盤も10年を過ぎ、回転数が不安定に上下するようになったのでインバーターの交換を試みました。

使えないこともないですが、大きなものを回すには不安です。

10月に注文したら、その型番はメーカーにも在庫がないので発注するとの事。暮れに届くも大きさが全然違うじゃんか!

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まず取り出しに苦労する。なぜこれほど整備性が悪いのか不明です。

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その前に、前のインバーターに入力してあるデーターを書き出します。

これで半分。裏にもギッシリ。

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写真を撮って結線の位置を記録します。

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ここからが大変でした。

自動鉋の時はスムーズに出来たのに、どうしても作動不良。

メーカーの相談室に電話しても要領を得ません。

どっか壊したのかな?

現場に聞いたほうが早いかもと思い、四国販売に電話するも??・・・・困り果てる。

するとメーカーから電話が・・・・・・

きっと販売店に「オメ~ら、ちゃんと始末付けや!」と言われたのだと思います。

今度の方は親切で分かり易く、設定を細かくチェックしてくれました。

電話でやり取りすること20分。無事復帰。有難うございます!

前のプログラムでは加減速の設定が出来ない仕様になっていたとかで・・・・・・止まらんはずじゃな。実は買ったばかりの時、知り合いのビックマークはビシビシ止まるのに、俺のは止まらん。その時も、相談室に電話しましたが、設定を変えても変化なしで諦めていました。

加減速のプログラムも教えてもらいました。オー!ずっと使いやすくなった。

でも、加減速が早過ぎると機械にもインバーターにも負担がかかると思います。

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ベニアを使って簡単に取り出せるようにしました。

丸二日ただ働きでしたが、インバーターの知識は増しました。

木工家は電気屋さんもしなくてはなりません。

今日の相談員さんには金一封送りたいところです。なんでも、最後は人ですね。

*ネットでは修理ショップもありますが、どうなんですか?と聞いたところ、容量の大きな高価なものは意味があるけど、小さなものは買い替えが良い、とのことでした。